2021-02-28

●あるサブカル系の有料配信イベントで能町みね子が、「画家が本業じゃないけど個展とかやる有名人(芸能人、業界人、スポーツ選手など)で絵がひどいと思う人ランキング」というのを発表していて、ぼくがこの言葉を聞いたとたんに真っ先に思い浮かべた人がぶっちぎりのワースト一位にランキングされていたので、絵を描く人にはこの認識がちゃんと共有されているのだなと思って少し安心した。

(ひどい絵を描く人が個展をするということ自体は別によいと思うのだけど、明らかにひどい絵なのに誰もそれを指摘せずあたかも才人であるかのように扱われているのが不可解だとずっと思っていた。ぼくは変にもったいぶらずにその固有名をここに書き込むべきなのだが、クローズドであることが前提となる有料イベントで話された---ここだけの話として話された---内容を勝手に外に漏らすのはルール違反なので、この場ではそれをしない。それに、上の文で言いたいことは、「ひどい絵を描く人」への批判ではなく、「認識が共有されていた(文脈や背景を共有しない人とでも「ひどい」という価値判断が共有され得る)」ということに対する安心と喜びの方なのだ。)

あと、かなり大物の芸能人の絵をかなり悪く言っていたが、それも同意出来た。他の業績が素晴らしい人なのだけど、そうだからといって、あの「絵」を持ち上げてしまう人を信用しちゃいけないと、ぼくも思う。

(この文章の目的はあくまで「共感を示す」ことだから、匿名となっているところにどんな固有名が入るかは大した問題ではないのだが、とはいえ、共感は、その固有名が「まさにそれ」であることによって起るので、その固有名が欠けていると妙にすっきりしない感じにどうしてもなってしまう。)