2021-09-11

●ときどき、悪夢のスパイラル的連鎖に陥ってしまうことがある。口にするのも恥ずかしような幸福な夢だったものが、ある一点で雲行きが怪しくなり、一気に悪夢へと転がり落ちる。悪い予感に導かれるように、夢は嫌な方へ嫌な方へと向かって突き進む。あまりの恐怖に目が覚める。暑いのに悪寒で震ている。しばらくして落ち着いてからまた眠るのだが、再び悪夢にみまわれる。悪夢から逃れるように目を覚ます。そういうことが何度も繰り返される。

悪夢から逃れるには目を覚ますしかない。考えると恐怖で身がすくむのだが、もし、事故や病気などで長い昏睡状態になった時に悪夢の連鎖に陥ってしまったらどんなに恐ろしいだろうか。身体的な不調は夢を悪い方へと導くだろうし、目覚めるという逃げ道へは簡単には至ることができない。