2022/06/12

●さっきまで晴れていたのにいつのまにか空が灰色の重たい雲で覆われた、と思っていたら、しばらくして大粒の雨粒がポツポツと落ちてくる。稲光がして、おくれて大きな破裂音。みるみる雨が激しくなり、雷がビリビリと響きわたる。強い雨と雷の音があたり支配してほかの音を遮断する。すうっと空気が変わる。雨は二十分も続かずほどなく上がり、雲も切れて次第に空が明るくなる。走る自動車のタイヤが地面の水をまき上げるような音が聞こえるようになる。それがいくつも重なる。それでもまだ雷は遠くでゴロゴロいっている。

このような変化を、部屋のなかで、網戸にして半ば開かれた窓から見ている。タブレットからクルアンビンの曲が流れている。絵にかいたような紋切り型だが、でもまあ、気持ちがいいのは確かだ。そして少しするとまた雨が…。このまま昼寝したいという誘惑に打ち克つのは難しい。

●これから寝る朝。