2022/09/16

Netflixで『サイバーパンク エッジランナーズ』の四話から六話まで観た。途中までは、こんなに高密度でかっこいい背景世界を作っているのに、「少年が裏社会でのし上がっていく青春物語」みたいな単純な話のままだったら嫌だなあと思っていたが、五話の途中くらいから調子が変わってエグい陰惨な展開になって、しかもアニメとしての表現力がすごいから、ヤバい感じでかなりくらった(六話がかなりヤバい)。そうか、こっちに振ってくるのか…、と。なんというか、これまでは派手だが表面的だった―-距離をとって観ることの出来た―-残酷描写が、折り畳まれて内側に(内面に)抉り込まれてくる感じ。

(陰惨な展開は、急にくるのではなく、四話でのピラルの死、五話でのJKによるデイヴィッドへの脅しや、メインのちょっとした不調など、伏線を伴って徐々にくるとも言えるのだが、それでも六話は急な変調だと感じ、戸惑う。)

これは閲覧注意案件というか、精神が弱っている人や過度に敏感な人は観ない方がいいというくらいキツい。前に、『メイド・イン・アビス』を観ていた時、結構楽しく観ていたが、ある時点以降から急にトーンが変わって精神を抉ってくる流れとなり、このまま観続けたらこちらの精神がやられると思って中断した。その感じにちょっと似ている。

「エッヂランナーズ」エグさは、そこまでではないので続きも観るつもりだが…。