2023/01/25

●夢。駅前を歩いていると、神社に併設されている古い造り酒屋の奥の方から、端正な顔立ち、端正な服装の若い男性が出てきて、「利き酒会をやるので参加しませんか」と声をかけられる。是非とも、と言ってロビーに入ると、折り畳み式の細長い机の上に、参加者のものであるらしいマスクがきれいに並んでおかれている。それによって、今、自分がマスクをしていないことに気づいて、しまった、マスクを車のなかに置いたままで出てきてしまった、と思う。二、三軒先に確かドラックストアがあったはずだし、そうでなくても、いつの間にかこのあたりはドラックストアだらけになってしまったのだ。ちょっと出て、マスクを買ってすぐ戻ってこよう。

だが、二、三軒となりのドラックストアだったところは、色黒で、赤いシャツのえりを立てて着ている筋肉質の店主が不自然なまでの笑顔で店番をしていて、両側の棚には怪しげな電子部品が並んでいるばかりだった。さらに少し離れた場所のドラックストアまで行くが、闇市かアジアの朝市のように、色とりどりの様々な物を売る小さな区画がずっと先まで、蛇行する通路の両側にひろがっていて、こんなに雑然とした店では容易にはマスクをみつけられそうもない。

神社からはさらに離れるが、角をまがって少し先にコンビニがあったはずで、そこならマスクを買えるだろう。しかし、駅からも神社からもどんどん離れていくのがもどかしく、端正な若い男に理由も言わず出てきてしまったことも気がかりだ。

コンビニは、やけに間口が狭く、そのかわりに奥までまっすぐ長くつづいていて、そしてなぜか、レジもそれに沿ってずっと細長く奥までつづいている。たくさんの客がいてごった返しているが、レジの内側にも、たくさんの店員がいるので、並ぶことなくすぐに買えそうだ。しかし、ベージュ色でレース模様のついたマスクしか売っていなくて、これを自分がするのか、と抵抗を感じるが、急いでいるのでとにかくそれを買った。

外に出て神社に向かうと、真っ赤な日の丸の腕章をつけた黄色に近いカーキ色の軍服の男たちが、何か威嚇的なパフォーマンスをしていて、それを避ける人たちで歩道は渋滞している。こういう人たちはなぜ、自分の存在をアピールするときにこんなにも威嚇的になるのかと苛立ちながら、駅前まで戻ると、そこでは百人を超えるであろうという軍服たちが大々的にパフォーマンスを敢行している。はやく戻らなければという焦りと苛立ちで、パフォーマンスに使われているハリボテ(何なのかよくわからない)や金属の物(何なのかよくわからない)を蹴っ飛ばしたり、倒したりしながら進むが、神社にまで至ることのないまま目が覚める。