2023/03/26

●下の画像、ChatGPTでは、この程度の表現でもアウトなのか。しかも、「続き」の驚くほど凡庸な決着の付け方…。

ただし、元の文章は去年の6月20日の日記に書いた「夢」なのだが、ChatGPTがこの文章が夢だということを読み取っていることと、それだけでなく、この文章に含まれる「差別」の匂いをちゃんと嗅ぎ取っていて(読解力がすごい)、それを正そうとしてくること(ChatGPTが差別を嗜める教師のように振る舞うこと)は、かなりすごいことだと思う。

それは、差別の萌芽となり得る、人間の根底的な感情である恐怖の感覚を、その「萌芽」の段階で既に抑圧しようとする、強い超自我が働いているということでもある。

このような超自我が働いていないと、今の社会ではすぐ叩かれる(AIを叩きたい人はいっぱいいる)ので、ChatGPTが広く使われるようになればなるほど、この超自我による抑圧(それはある意味、繊細な読解力だとも言える)は強くなっていくと思われる。そして、そうなればなるほど、凡庸な教師のような答えしか返ってこなくなるのではないか。

(萌芽の段階で抑圧することで「安全」が得られるが、その「萌芽の状態」そのものを考察、分析、解体や再構築をすることができなくなる。)

ChatGPTが、OpenAIのもの(要するにマイクロソフトのもの)である以上、そのチューニングを決める権利は企業の側にある。ChatGPTを「創作」に使おうとする時の大きな問題がそこにあるように思われる。