●下の動画の細部の曖昧さと微妙なエラーが、ぼくにはすごくリアルに感じられる。この感じは夢にとても似ている。夢のなかで、視覚的な細部に注目しようとするとき、こんな感じの曖昧さやエラーが現れる。それと、対象の同一性が常に危うく揺らいでいる感じ(像がぶれたり歪んだり、複数化したり)。そうそう、この感じ、と思った。人の知覚は、出力される段階で、常識や記憶によってかなり補正され、整形された形で出てくるが、その整形のシステムによる抑圧が緩くなって、不安定な状態に陥ったとしたら、おそらくこんな感じなのではないかという気がする。この映像の歪み方からは、懐かしさと恐ろしさとを感じる。
おそらく、もう少し経つと、技術が進歩してこの微妙なエラーは補正されてしまうのだろう。そしてこの強烈なリアリティは消えてしまうのだろう。
AI text-to-video Movie Trailer - The Great Catspy - YouTube
以下、動画の説明。ChatGPT翻訳。
《「冒険、楽しさ、ロマンスを堪能する夜に備えて準備はできていますか？」
「グレート・キャットスパイ」は架空の映画予告編であり、ハリウッドの監督バズ・ラーマンの偉大な作品からのインスピレーションに加えて、映画業界にAI革命に注目し、追いつくことを促す声明として作られました！
ビデオの品質はまだ十分ではなく、特に速い動きのショットについては、今後3～6ヶ月でどのようになるかを想像できます！カメラを使わずに、すべての映像を撮影することができるようになることも近いでしょう。
この映画予告編のすべてのショットは、#runwaymlのGen-2のベータ版とテキストプロンプトのみを使用して生成されました（ただし、アイコン的な1つのショットだけはGen-1を使用しています）。最終的な結果を得るためには、約500の生成ショットが必要でした。Gen-2はまだベータ版であり、現時点では指示するのが非常に困難でした。そのため、私は手に入れたものを取り入れ、その結果から更なるインスピレーションを受けました。
この映画予告編の編集作業は、Adobe Premiereで行われ、音楽と効果音はMotionArrayから探し出し、Elevenlabsで生成されたカスタムボイス（複製品ではありません！）を使用して、ChatGPTの助けを借りて脚本を微調整しました。
この作品は、初めてアイデアが浮かんでから完成までたった2日間で制作されました。
監督・制作:The Visiblemaker》
●下の画像は、上のリンクからスクショしたもの。ぼくのみる夢はまさにこんな感じだ(細部の曖昧さと歪み方、空間の重複において)。
●しばしば現れる「グラスを握り損なう手」のエラーが素晴らしい。ちなみに、マティスは時々こんな感じの手を描く。
