●月がかわったので、ちょっとはやいけどお知らせ。今月の20日頃に『映画空間400選』という本が出ます。
(http://d.hatena.ne.jp/richeamateur/20110224)
「建築と日常」という建築の雑誌を編集している長島明夫さんと「nobody」という映画の雑誌を編集している結城秀勇さんがつくった本で、『工場の出口』(1895)から『ナイト&デイ』(2010)まで、400本の映画を「空間」という観点から紹介するという内容です。ぼくは400本中45本分の紹介文を書きました。「歩くことと見ること/時間と距離」というコラムも書きました。いろんな人が執筆されています。
●あと、短いものですが小説を書きました。というか、今年の1月は小説を書くこと以外は何もしていませんでした。逃げ出したいくらいのプレッシャーと、書き上げることができるという見通しが全くたたないこととで、「ごめんなさい、やはり書けませんでした」と編集者に謝罪するところを何度もイメージしましたが、なんとか形にはなりました。原稿を送信した翌日に、編集者から「面白かったです」という電話があった時(横浜にチェルフィッチュを観に行く途中の駅で受けました)は、ホッとして全身の力が抜けてその場にしゃがみ込みそうになりました。今月発売の文芸誌に載ります。