●すこし風が強いけどわりと暖かで、おだやかな晴れの日。そこらを歩く人の様子も、ザラザラした感じが少しやわらいでいるような気がする。まあ、これは自分の精神状態を外側へ投影しているだけかもしれないけど。とはいえ、地震が起こったのが、これから冬に向かってゆくという時期ではなかったことは、せめてもの救いといってよいのではないか。被災地はまだまだ寒いのだろうけど、少なくても、これからどんどん寒さが厳しくなってゆくという時期ではないから。
●だが問題は花粉だ。外に出ている時よりも、部屋にいる方が花粉症の症状がひどいというのはなぜなのか。
●停電になると、ラジオかCDを聴くくらいしかできなくなってしまう。明るいうちなら本も読めるけど。ラジオをつけると、ブルーハーツの「人にやさしく」とか中島みゆきの「時代」とか岡本真夜の「TOMORROW」とか、そういう曲ばかりかかっていて、それはそれで分かるし、それを否定はしないけど、今、ちょっとそういうのはかんべんしてほしい感じなのでラジオは切って、CDのラックから適当にがばっと一掴みして出したものから、おそらく五年ぶりくらいに聴くマイルス・デイヴィスの「ON THE CORNER」を選んでかけたらハマってしまって、それから停電が終わってもずっと、何度もくりかえし流しつづけた。ぼくの部屋で一日じゅう音楽がかかっているなんて、すごく稀なことだ。今も「BLACK SATIN」が流れている。
●それとはまた別だけど、YouTubeでたまたまカーペンターズがカヴァーしている「Jambalaya」を見つけたのだがこれがすばらしくて、というか、なぜかすごく今の自分の感じにぴったりきてしまって、繰り返し聴いてとても癒された。偽日記を始めて12年だけど、「癒された」なんて書いたのは多分はじめてだ。というか、「癒された」という言葉を使ったのは生まれてはじめてかもしれない。
http://www.youtube.com/watch?v=-4o86juvMEE&feature=fvwrel
別のライブとかいくつかバージョンがあるけど、ぼくこれが一番好きだ(ボーカルの感じとかが)。映像もよくて(画質は悪いけど)、ボーカルのカレンが、ギターソロの前にとる、よろけたようにしか見えないポーズとかすばらしい。
●最近ぼくは、ライブ映像とかPVを観るとき、ボーカルの人の身体の動きや姿勢ばかりを見てしまう。上の映像のカレン・カーペンターも姿勢が変で動きがすごく面白いけど、とても魅了されて見入ってしまうのがフィッシュマンズの佐藤伸治の身体の動きで、下のPVはPVとしてもすごく面白いし、この人の姿勢や動きは、比べるのもなんだけどチェルフィッチュよりも面白いんじゃないかさえと思ってしまう。
http://www.youtube.com/watch?v=QHepoB_hJI4&feature=related
あー、でもこれ、曲(音)もすごくいいから、一度観ると何度も何度も観てしまう(いったんマイルスはとめた)。
●依然として電池はどこにも売ってない。明日は朝から停電らしい。
(追記。午後十時の時点でチェックしたら、明日は計画停電は行わない予定ということだった。)