●いつも行く駅前のスーパーに行ったら、商品の配置や配列ががらっと変わってしまっていて戸惑った、という夢を見た。
●『わが星』のDVD(買った)を三十分ほど観たのだが、ぼくには自分とこの作品との通路を一つも見つけ出すことが出来なかった。
●『草叢 KUSAMURA』(堀禎一)をDVDで観ながら、実写映画における「描写」について考えていた。演出とも語りとも演技ともモンタージュとも違うもの。それらすべてと関係しつつ、そのどれにも還元されないものとしての描写。例えば、主人公と、その夫の愛人とが車のなかで話す場面で、二人の「顔」が交互に示される時、そこに生まれる「何か」。
それは二つの「顔」のモンタージュによって生まれるのだが、それを対比と言ってしまうとあまりに雑すぎるように思う。まず、愛人の顔が示され、それ自身が語るものがあり、次に主人公の顔が示され、それ自身が語るものがあるのと同時に、愛人の顔が語るものとの関係が生まれ、その関係が語るものが生じる。
溝口健二が俳優に向かって常に「反射してください」「反射していますか」と語りかけたということは有名だが、この「反射」という感じに近いかもしれない。あらゆるものごとの相互反射としてある場面を捉え、それを的確に(ある範囲において)切り取り、繋ぎ合わせること。
●昨日撮った写真。