●カメラのファインダーは片目で覗くけど、デジカメの(携帯だけど)モニターは両目で見る。この違いは大きいかもしれない。
自分の撮った写真を後から見ると、画面左側がこちらにぐっと迫ってきて、右側が遠くへ抜けてゆくという風にフレーミングしていることが多いことに気づく。自分が、画面をばきっと二つに分割してしまうようなフレーミングを好んでいることは意識しているけど、その時、左側が前に迫ってくるように撮ることが多いのは意識していなかった。後から見て、なんか偏ってるなあ、と思う。
何故なのかと考えて、おそらく、ぼくの目の視力の左右のばらつきに原因があるのではないかと思った。
利き目は右で、視力検査などで測る視力は右の方が良く、遠くのものは右の方が見えるのだが、乱視が強く入っているせいなのか、近くのものが少し滲む感じで、近くの細かいものを見る時は右目をつむって左目だけで見る方がよく見える(例えば、右目だけでは本が読めない)。近くのものは左目の方が見えやすいが、遠くのものは右目の方が見えやすい。このことが、何かに対する時の姿勢の歪みのようなものとして出ているのではないか。
また、このように左右の目の見え方が大きく異なることが、画面を二つに分割するようなフレーミングを好むことと関係するのかもしれない。あと、ぼくはもともと左利きだけど、小さい時に矯正されたので、例えば、字は右で書くけど、絵は左、箸は右で持つけど、スプーンは左、みたいに交差している(意識すれば、絵を右で描いたり字を左で書いたりと、逆転は可能だけど、意識しないと自然にそうなる)。関係ないけど、双子座で霊合星人だし(AB型ではない)。
勿論、作品というのは、このような意味での身体の特異性の表現では決してなく、その次元に留まっていてはダメなのだが、しかし同時に、そこから出発するしかないもので、そこから離れて形式化、一般化することも出来ない。