●サイズ大き目のデジタル写真。
二枚目の写真は、ぼくには自転車がダンスしてるみたいに見える。三枚目の写真の自販機やその背後の家にも、なんとなく人間的なたたずまいを感じる。とはいえ、一昨日の写真も、今日の写真も、「人間ではないもの」によって見られた風景のように感じられる。それはフレームの操作のせいもあるけど、それだけではなく、全体の表情が均質に詳細になることで、フレームの操作(効果)と細部の表情とが乖離するというか、別々の方向へと作用するからだと思う。フレーミングが変なのだけど、「フレーミングが変だ」という印象だけにならず、むしろ細部の強さに目が行ってフレーミングを忘れさせる、というか(特に一昨日の写真は、雨上りの曇天だったので、光が均等でグレー調、影が落ちない、路面が湿っているのでさらに光の反射が複雑、であるので、いっそうそう感じる)。
五枚目の写真の妙なバランスのフレーミングは、おそらく、ぼくが普通に直感的にフレーミングしたらああなることはないのだが、自動車のナンバープレートが映り込んでしまうのを避けようとしたら、あんなことになってしまった。この妙な感じがぼくにはとても面白い。