●小説の改稿をしていた。原稿用紙にして三十六、七枚くらいの短いもの。去年の二月にほぼ一か月かけて第一稿を書いて、その後何度か大幅に書き直しているので、四十枚にも満たない短い小説を一年近くかけて書いていることになる。
第一稿が出来てすぐに、三月のはじめ(地震の起こる二、三日前くらい)に編集者に送ったのだが、その後すぐに地震があったり、担当編集者の移動があったり、行き違いがあったりして、去年の秋くらいの時期には、これはもう陽の目をみることはないのかもしれないとあきらめかけていた(去年は本当にそんなことばかりでいろいろなことが実現に至らなかった)のだが、十二月になって再び希望がでてきたので、年末から改稿をしはじめた。また駄目になる可能性だってあるし、このようなことはちゃんと決定するまで口外しない方がいいのかもしれないのだが、一年のはじめに、「今年は小説も書いていきたい」という決意表明として(そして、去年実現しなかったいろいろなこともひきつづきあきらめないという気持ちも込めて)、ここに書いておくことにした。