●吉祥寺のA-thingsで、岡粼乾二郎「B-things and C-things at A-things」(おかざき乾じろポンチ絵」展と言った方がいいのか)。これはびっくりした。正直言えば、岡粼乾二郎を本当にすごいと思ったのはけっこう久しぶりのことなのだが、これは本当にすごい。すごいので作品を買ってしまった(友人から直接作品を売ってもらったことはあるけど、ギャラリーで作品を買うのは実ははじめて)。
こんな風にして、彫刻と絵画が相互作用するような作品(空間)が成立するのか、と驚いた。おそらく、つくった作家自身も、自分でこれをつくってしまうまでは、こんなことができるとは思っていなかったのではないだろうか。ヤバいものをみつけてしまった、こんなことができてしまった、という、発見と習得のよろこびと驚きがそのまま形になったような、ちょっと奇跡的な作品だと思った。
美術もまだまだいけるのかもしれないと希望をもてたと同時に、このくらいのことが出来ないと先がないということなのかもしれない、とも思った。
http://www.a-things.com/index.html