●ブルーレイで『グランド・ブダペスト・ホテル』観た。たしかにすごい完成度だし、こんな映画をつくれるのはウェス・アンダーソン以外にはいない(才能の塊のような人だ)とは思うけど、じゃあ、面白いかと言えば、正直、ちょっと微妙な感じだ。『ムーンライズ・キングダム』の時も、後半は、うーん、という感じだったし、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』とか『ライフ・アクアティック』とかは、面白かったなあ、とか思ってしまった。
(ホウ・シャオシェンの『百年恋歌』とか、ジム・ジャームッシュの『ブロークン・フラワーズ』とかを観た時にも、同じような感じをもった。でもその後、『黒衣の刺客』は不思議で興味深かったし、『パターソン』は素晴らしかった。)
このように感じてしまうのは、作品の問題なのか、ぼく自身の「その時々」の関心のあり様とのマッチングの問題でしかないのか。