●小野不由美が原作のアニメ『ゴーストハント』を10話までと、実写映画『鬼談百景』を観たけど、どちらもぼくには面白いところがみつけられなかった。あるいは、ぼくの関心と触れるところがみつからなかった。
『ゴーストハント』では、どちらかというと、ホラー的な感触よりも、物語を組み立てることの方に重きが置かれていて、ホラー要素はそのための部品として用いられている感じ。
『鬼談百景』では物語は構築されず、ホラー的なひずみの露呈いう出来事が、オムニバス形式でいくつか単発的に語られる。だが、怪談の形式、あるいはJホラー的な語りの技術の問題ばかりが見えてしまって、それが、呪いや怪異のような何かヤバいものに触れているようには思えなかった。