●「新人小説月評」は今月の分(来月発売分)で最後となった。最後の二、三回くらいで、ようやく自分なりのやり方がつかめてきたかなあというところで終わり。ざっと数えたら(ざっとなので数え間違いがあるかもしれないが)この一年で122篇の小説を読んで評したことになる。依頼された時に、だいたい月に10篇くらいの小説が対象作になると言われて、多い月が18篇、少ない月が0篇とばらつきはあったが、平均すると言われたとおりで、月に10篇程度ということになった。
かなり大変だったし、反省するところもあるし、このために犠牲にせざるを得なかったこともあるけど、こういうことでもなければ、おそらく読むことのなかったであろう作家(小説)で、面白いと感じ、今後も追っていきたいと思う作家に何人かは出会えたので、やったかいはあったと思う。