2020-06-16

●普段なら、強く興味をもつ作家が候補にあがりでもしない限り芥川賞に特別な興味はないのだが、今年は「新人小説月評」をやっていて、芥川賞の対象となる小説をすべて読んでいるので(だから当然、候補作はすべて読んでいることになる)、発表された芥川賞候補の五作の並びをみると、「へー、そうくるのか(どのような理由で、あれら多数の小説たちのなかから、これらが選ばれるのか…)」という感じで、感情に何かしらの動くものがある。

(芥川賞の権力というのは、選考委員の先生方というよりあくまで日本文学会にあるのだなあ、と。そもそも候補作にならなければ受賞できない。)