2023/03/31

●最初に見たときは8500円ちょっとで、つい数日前までは一万円を超えていた、エリー・デューリングの『Faux raccords』のペーパーバック版が、今日、Amazonを見たら2911円になっていたので、即、買ってしまった。この、値段の不安定さはなんなのだろうか。届くまで一ヶ月くらいかかるようだが(紙の本でも、スマホで撮影してテキストスキャンすれば、ChatGPTにコピペ可能な状態にできるから読めるはず)。

フランス語の本を買う日が自分に訪れるとは思ってもみなかった…。

●また、電子書籍で、グレアム・ハーマン、クリストファー・ウィットモア『Objects Untimely: Object-Oriented Philosophy and Archaeology』も買った。これは『時間は存在しない』(カルロ・ロヴェッリ)、『世界は時間でできている』(平井靖史)などと、付き合わせて考えたい本。以下、本の説明の日本語訳(翻訳DeepL)。

《モノが時間を生み出すのであって、時間がモノを生み出したり変えたりするのではない。これが、哲学者グレアム・ハーマンと考古学者クリストファー・ウィットモアによる本書の中心的なテーゼであり、彼らはそれぞれの分野で急進的な立場を守っている。

現実は絶え間ない流動で成り立っているという、哲学では新物質論と結びつけられる現在広く普及している確信に対して、オブジェクト指向存在論は、あらゆる種類のオブジェクトが現実の基盤であり、そこから時間が生まれると主張する。そして、歴史的な出来事の経過としての時間という物語的な確信に対して、考古学に関連する対象や出会いは、19世紀に専門化されて以来、この分野とその対象を定義してきた時間的な区切りそのものを押し戻します。

古代コリント、ミケーネ、トロイの遺跡から、アリストテレス、アル・アシュアリ、アンリ・ベルクソン、アルフレッド・ノース・ホワイトヘッドに至る時間に関する議論まで、著者らは、時間について、逆流、浸透、位相、循環、世代、あるいは、対象物とそれ自身の特質との表面緊張からなる代替概念を用いて研究している。「オブジェ・アンタイムリー」は、オブジェを人間のカテゴリーの受け皿となる不活性な物質とみなす近代的な概念を再考するよう私たちを誘うものである。》

●とはいえ、この先二ヶ月くらいは、本を読むのに使える時間が大幅に減る。四月と五月は毎年、季節労働みたいな、かなり大変で面倒な作業に追われるので、偽日記はややテンションが落ちると思います(特に今年は量が半端ではない…)。