●大学の講義のためのスライドをつくっていた。
基本的な内容は『虚構世界はなぜ必要か?』に書いたことで、そのなかの一つの作品のみを扱うので、本に書いたことより少し細かく、そして深くまで突っ込んだことや、改めて観直して新たに気づいたことなどを付け加え、さらに、できる限り多くの画像を用いて、「講義」という形にまとめ直すというくらいのことをやるだけなのだけど、基本的に「話す」ことに自信がないので、最悪の場合、用意したスライドを読み上げれば講義として成立するというくらいまではきちっとつくっておかないと不安なので、手間はかかる。
とはいえ、「最悪の場合でも、用意したスライドを読み上げさえすれば講義として成り立つ」ようなスライドで行われる授業というのはあまり意味がなくて(それなら、わざわざ教室に集まってもらわなくても、スライドを直接学生に配布する方がいい)、やはり、実際に人が目の前で話すことの「熱さ」みたいなものがなにかしらの形で伝わるようなものに、できるのならばなった方がいい。
(まずは、変な奴が変なことを熱心に考えている、ということが伝わるのが重要で、正確に内容を伝える、というのなら、本を読んでもらった方がいいのだ。)
だから、ざっくりとした進行と、具体的に見せるための画像だけでできているようなシンプルなスライドで講義をする方がいいとは思う。ただ、そうはいっても、最近は知っているはずの固有名(や作品名)がまったく出てこなくなってしまうということがとても頻繁にあるので、言いたいことをしっかりと書き込んでおかないと不安なのだ。