●ベッドの夢。眠ってばかりいるのはベッドが無駄にたくさんあるせいだ。この部屋にも、使っていないベッドが三つ、部屋の隅で場所を塞いでいる。数えたわけではないが、ほかの部屋にもまだずいぶんあるはず。いつも使っているベッドはそれらとは別にあり、それは二段ベッドだった。二段ベッドの上で寝ていた。しかし最近、このベッドの安定がすごく悪くなった。片方に傾いて、いまにも倒れそうなのだ。よく見てみると、それもそのはずで、四本あるはずの脚が片側の二本しかないのだ。しかも、その二本の脚の先端からコンセントの先のように金属のでっぱりが二本突き出てさえいる。とはいえ、いままではこれでずっと安定していたのだ。ぼくが使うようになるずっと前、親戚の家にある時からこの状態であるはずだった。しかし今では、ベッドの上に上るのさえ困難だ。足をかけただけでこちらに倒れてきそうになる。