●朝起きたらとつぜん風邪をひいていた。そういえば昨晩鼻がちょっとぐずぐずいっていたなあ。思い返せばそう言えるけどその程度の徴候しかなかったのに起きたらいきなりかなり苦しい。一日じゅうぼーっとして、寝たり起きたり。夢をたくさん見て、いろいろな夢を見ていたなあと思いながらまた別の夢のなかにいた。眠りへと誘う力と、咳きとかハナミズとか尿意とかの眠りを途切れさせる力とが絡み合った眠り。前日に買い物に行っていたので外に出なくてすんだ。起きているか眠っているかよく分からない混濁した眠りが途切れたら、野菜を適当に切って鍋に放り込んでそれを食べてからだを暖め、水をがぶがぶ飲んでまた寝る。時刻に関係なく何度かそれを繰り返す。長ネギと白菜の「おつとめ品」がちょっと大目に買ってあった。あとはしおれかけた水菜と端切れニンジン、なめ茸。肉の香りが少しは欲しいのでベーコンをちょっとだけ入れる。半端に残っていた山芋をそのままかじる。ねばついた手をタオルでぬぐう。こう書くと普段の食事よりずっと贅沢な気もする。動物がエサを摂るみたいな食べ方になる。白菜がやけにおいしく感じられた。さすがにコーヒーを飲みたいという気持ちにはならないのでお湯を飲む。夜には少し楽になったので本を読もうとしたけど集中できず駄目だった。川崎で(火曜まで)やっているフランケンズを観に行きたいので月曜日中には治してしまわなければと思い、お湯割りにした焼酎を一杯だけ飲んで寝た。