●竹橋で二度目のベーコン展を観て、永瀬恭一さん上田和彦さんと、上田さんの地元近くでお会いしてベーコンの話をした。子供たちの奇声が響くファミレスのテーブルにたくさんの画集を広げながら。重たい画集や本をたくさん鞄につめて、神奈川西部海岸沿い(古谷宅)→東京の中心部(美術館)→神奈川西部内陸(上田さん地元)→神奈川西部海岸沿い(古谷宅)と、長い距離を移動したので疲れた。軽く腰にきている。上田さんが持ってきていたホックニーの画集がとても面白そうだったので、帰ってさっそくアマゾンで探してマーケットプレイスで購入した。ベーコンを観ることを通じて、ジャコメッティホックニーの面白さを改めて発見したという感じの会となった気がする。
●この話は録音されているので、おそらく音声を編集したものが「組立−転回」で公開されることになると思います。ただ、話すのはやはりとても難しくて、改めて自分が喋ったことを聞いてみると(今の時点では聞いてないし、何を話したかもうほぼ忘れている)、きっと、これじゃあ全然伝わらないだろうとか、ここは絶対誤解されるだろうとか、それたんに間違ってるでしょ自分、とか、そういうところが多々出てくるだろうと思う(多少の編集は可能でも、原稿に手を入れるみたいには直せないし)。そういうものが不特定の人に対して参照可能な形で公開されることに抵抗がないわけではないけど、ただ、投げっぱなしな感じの、ガードを下げた放談的な話(そういう話ができる空気)もあった方が面白いんじゃないかと思う。ツッコミどころの多い話の「穴」こそが、対話を誘発したり、何かを生産したりすることも、もしかしたらあるかもしれないし。