2024/08/01

⚫︎お知らせ。ギャラリー空豆の井上実展で、井上さんと話したトークイベントの映像がYouTubeにアップされました。このトークの冒頭でもチラッと言いましたが、井上さんの作品は世界的に見てもとてもユニークかつ高度なもので、それはもう「観ればわかるだろう」というレベルで明らかだと思うのですが、美術関係者がそれを十分に評価できていない現状に対してぼくは怒りと不信を持っています(普通に美術館に収蔵されるべき作品だと思う)。

井上実✕古谷利裕トークと質疑応答 2024年6月15日ギャラリー空豆 - YouTube

便乗して、自分の展覧会のトークも改めて宣伝します。

井上実+古谷利裕トーク @古谷利裕 個展「bilocation/dislocation」2024年6月8日 - YouTube

永瀬恭一+古谷利裕トーク @古谷利裕 個展「bilocation/dislocation」2024年6月9日 - YouTube

⚫︎暑い、強い日差しの下に毎日のようにいるのだが、そうするとスポーツドリンクという飲み物の優秀さをしみじみ感じる。今更だが、スポーツドリンク以外の飲料とは明確にその効能が違う。熱を持った体が限界に近づこうとする時、ミネラルウォーターを飲んでも、上手く体に吸収されずに胃に溜まって腹がタポタポしてしまう。炭酸水のスカッと感も、この場合はむしろ鬱陶しい(負担に感じる)。しかしスポーツドリンクだと、無理なく、すっと体に入っていく感じがある。ああ、救われたという明確な感触がある。こんなにも違うものかと思う。

だがこれは、本当に身体に効いているのか。それとも、ブラセボ的なイメージの問題であるのか。

また、別なような、近いような話。ぼくは青魚が大好きなのだが、夏の暑い間は、アジやサバよりもカツオが食べたいと感じることの方が多い。肉でも、牛や鶏よりも豚を欲する傾向にある。これは「体が欲している」のか、たんに「イメージの問題(イメージの作用)」なのか。

ただしここで「体が欲している」と「イメージの問題(イメージの作用)」とは排他的ではないはずだ。両者はある程度は重なっており、おそらく何かしらの関係(相互作用 ? )がある。「体が欲している」と「イメージの問題(イメージの作用)」とがどのように関わり合い、影響し合っているのか。これは(あるいは、これこそが)芸術の問題だと思うのだ。