●『紅殻のパンドラ』の原作のマンガをツタヤで借りてきた。この作品はそもそも、『攻殻機動隊 ARISE』の一種のスピンオフ物として士郎正宗が構想したもなのだが、企画がポシャッて、その後、六道神士によるマンガ作品として復活したものであると巻末に士郎正宗が書いている。そのような成り立ちの複雑さが、この作品の背景の厚みとなって、良い方向として現われているように思われる。
(「ARISE」がアニメとして「攻殻」の三つ目であり、そのスピンオフ――しかも元々の「攻殻」の原作者が企画した――の、さらに作者が変わっての発展版ということになる。そして、さらにそれがアニメ化されている。)