●「コタキ兄弟の四苦八苦」6話。とうとう「きた」という感じ。これまで、1話完結のドラマの背景的設定だと思われていた部分(とはいえ、たんなる背景ではないということをちらちらと匂わせてはいたのだが)を、くるっと反転させて話の中心にもってくる。しかも、兄のパートと弟のパートとを相似的な形にして逆向きに咬ませるような構造で。人物の関係がぐぐっと立体的にたちあがる。これぞ野木亜紀子の脚本という感じのきれいな形がでてきた。ここから、どんな風に展開させていくのか楽しみになってきた。
ただ、脚本と演出とがかみ合っていないという感じは、どうしてもある。今回は特にそれを感じた。