2019-01-31

●『獣になれない私たち』、『アンナチュラル』がとても面白かったので、野木亜紀子脚本のドラマをなるべく観ようと思って、U-NEXTで『逃げるは恥だが役に立つ』を四話まで観た。

なんというのか、現代的な空気を上手く反映してはいるけど、基本的には典型的なラブコメの展開で、あえて(中途半端にリアリティなどというものに配慮せずに、ラブコメ的な欲望に忠実に従って)、ベタをベタベタにやっていることの潔さは感じるし、それが面白くないというわけではないが、『獣になれない私たち』や『アンナチュラル』のようには、ひっかかってくるところはないかなあ、と。

原作ものとオリジナルとでは、やはり違うということだろうか。

(溜めて、引っ張って、溜めて、いなして、じらした末に、不意をついてググッと寄り、そしてまたさっといなして、またじらしがはじまるという、まるで『めぞん一刻』みたいな展開。)

(一話はやや単調な感じがしたのだが、次第に、ああ、これはベタを徹底してやっているのだと理解されてきて、そうするうちに、ドラマのベタなノリに少しずつ感染し、同調してきて、こちらも徐々にベタにのっかって、盛り上がっていく、という感じはある。)