2021-09-18

●お知らせ。VECTIONによる「苦痛トークン」についてのエッセイの第六回をアップしました。このテキストはここで完結です。

苦痛のトレーサビリティで組織を改善する 6: 「主体–責任」から「苦痛トークン–分散的変更」へ

https://spotlight.soy/detail?article_id=ciedxs45r

苦痛のトレーサビリティで組織を改善する 【目次】

https://spotlight.soy/detail?article_id=i6nvlcynn

From “Subject / Responsible” to “Pain Token / Distributed Change”/ Implementing Pain Tracing Blockchain into Organizations (6)

https://vection.medium.com/from-subject-responsible-to-pain-token-distributed-change-b048a8e9e310

●10月からはじまる大学の講義は、小説を「読む」講義なので、テキストを読み上げている時間がけっこうある。ただ、実際やってみると、自分の朗読は思った以上に下手だ。いや、上手い下手以前にけっこうつっかえるので、きっと聞きにくい。つっかえないで滑らかに読んでいる録音があると助かると思って、ネットにアップされている朗読を検索して探してみたのだが、(ちょっと考えれば当然のことだが)著作権があるので「青空文庫」にあるものばかりだった。たとえばカフカの『審判』の朗読をしている人はけっこういるが、皆、青空文庫にある原田義人・訳を読んでいて、授業で使う予定の岩波文庫版とは違う。

アマゾンのオーディブルで「買え」ば、授業に使ってもいいのではないかとも思ったが、オーディブルには『審判』を読んでいる人がいない(授業で取り上げるような小説はほぼない)。しかし、『城』を20時間かけて朗読している人がいた。おお、すごいと思ってサンプルを聞いてみたのだが、なんか違うという感じだった。アニメの声優の演技みたいに抑揚過多で感情込めて読んでいて、これでカフカは違うのではないかと感じてしまう。もっと淡々と、読んでいて自然についてしまう抑揚、くらいの感じで読んでくれないかと思うが、そういう人はあまりいないみたいだ。

(人工音声での、テキストの自動読み上げアプリみたいなものは、どの程度仕えるのだろうか。)