2024/05/29

⚫︎この展示、少し気になる。今の自分のやっていることと、関係があるような、ないような。

https://www.doll-museum.jp/13050

大学が山の中にあった。渓流沿いのハイキングコースのような道があって、しばらく行くと小さな滝壺がある。八王子城が陥落した時、多くの人がそこから身を投げたという話が都市伝説のように大学で伝わっていたが、身を投げて人が死ねるとは思えない、小さい滝壺だ。よく晴れた日に、その傍らで、地面に直接腰を下ろして、しばらくぼんやりしていた。尻を地面につけて脚を伸ばし、上半身を後ろに倒し、倒した上半身を両腕で支えるような格好で、ふと手元を見ると、何か紙でできたものが地面に埋まってるのに気づいた。一瞬、間があって、それが人型の御幣であることに気づき、ソゾッと背筋が寒くなって急いで立ち上がった。改めて見るとぼくが座っていた周りを取り囲むようにぐるっと円形に御幣が埋まってるのだった。怖くなってすぐ大学のアトリエに引き返した。

(それ以来、滝の周りでぼんやり過ごすことがなくなった。別の場所でぼんやりしたが。)