⚫︎政治家(代議士)は、選挙で選ばれるのではなく、陪審員のように、すべての有資格者のなかからランダムに抽出される、というのはどうか(これはぼくのアイデアではなく、VECTIONとしての意見だ)。よほど大きな理由(たとえば病気で働けないとか)がない限り、抽出された人に拒否権はない。その代わり、収入面でかなり優遇される(お金がたくさんもらえるというのは「買収」に負けないためにも重要)。議員に抽出された人には、不正防止のために任期中はかなり強めの監視がつく必要はあるかもしれない。ただし、すべての議員が一期限りで終わりで、再選はあり得ない。このようにした方が、今よりはよっぽどマシな「民主主義」になるのではないか。
政治家が素人だと、結局は官僚の支配になるのではないかというか懸念を感じるかもしれないが、議員サポートAIによってエンパワーメントされれば、官僚と同等に渡り合えるのではないか。専門的なことについては、官僚にではなく、AIに相談する。細かくて面倒で専門知や経験が必要な諸事についてもAIが処理する。議員をサポートする、AIをよりよく使えるサポーターを用意しておくといいかもしれない。
差し当たり、議員全体の一割か二割くらいをランダム議員にしてみるだけで、かなりいろんなことが変わるように思う。
選挙だけが民主主義を成立させるツールではない。統計やランダム抽出をもっと有効に使うべきではないか。既得権者たちの癒着の防止や、世襲の問題の解決に有効だろうと思う。
(特定の人物への酷いバッシングなとを見るにつけ、「人に投票する」ということがそもそも間違っているのではないかという思いが日々強くなる。信者とアンチがそれぞれヒートアップするとか、不要なノイズでしかない。)
(意識的に「具体的な政策は語らず、ふわっとした話だけをした」と、石丸陣営の選挙対策の人が語っているが、このような戦略が有効であるということそのものが、「人に投票する」ということの弊害を表している。)
(「政治家になりたいという野心を持つ人」こそが、最も政治家にしてはいけない人たちだということは、もう分かっていることだ。本当はやりたくないけど、自分にしかできないことがあるから、みんなのために一定期間だけ集中して仕事をし、ある程度成果が出たら後進に任せてサクッとやめる、みたいな人が理想だろう。ただしそういう人は稀なので、ランダムに選出して、期限が来たらはいお疲れ様、というのが次善の策だと思われる。)
⚫︎ランダム議員とbot議員で構成される、政治家のいない議会。
(アクティビストは存在するだろうが、アクティビストが直接議員になる確率は著しく低下する。)
⚫︎人は、忙しい日々のなかであらゆる事柄に興味を持つことはできない。それほど興味がないことについては、信頼できそうな人に判断を丸投げするのは合理的な選択だろう。だから、ある程度は政治家もいた方がいいのかもしれない。しかしだからといって、選挙に通りさえすれば、多数をとりさえすれば、なんでもやり放題というのはあり得ない。