●明日からの展覧会(http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/a-things.html)の展示をするため、吉祥寺のA-things(http://www.a-things.com/index.html)へ。また、新たに描いた十数点のドローイングを持っていった。数えるのも面倒な多数のドローイングから、展示する作品をA-thingsのスタッフと一緒に取捨選択して、展示のプランを考え、実際に展示しながら話し合いつつ微調整などして、午後二時頃から作業をはじめ、展示が完成したのは午後八時を過ぎていた。疲れた。全部で六十点以上のドローイングを展示出来たのだけど、思ったよりもすっきりとまとまったと思う。展示の方法は、紙に描かれたドローイングをムシピンで壁に直接で留めるというやり方なのだけど、前もって東急ハンズで、ムシピンを(カナヅチを使わず)簡単に打ち込むこのが出来る「ピンニング器」(ムシピンを射す装置)というのを買っていたおかげで、随分とスムースに作業を進めることが出来た。なのに、これだけ時間がかかってしまったのだから、もし「ピンニング器」がなくて、ムシピンを一本一本カナヅチで打ち込んで六十枚以上を壁に貼付けなければならなかったら、どんなに大変だったことだろうか。(ピンニング器の存在は、去年展覧会をしたかわさきIBM市民文化ギャラリーのスタッフに教えてもらった。便利だと思って買いにいったら、予想を超えてびっくりするくらい高かったのだが、無理して買っておいてよかった。)
展示したドローイングは、すべて今年になってから描かれた新作で、どれも、紙に墨汁(一部筆ペン)で、(黒い)「線」のみをその要素として描かれたもので、基本的にやろうとしていることに大きな違いはないのだが、ここ半年のなかで、折に触れてその都度描かれたものを一望のもとに展示してみると、そこには半年という時間のなかの「その都度」の気分の振れ幅や、同じ事を反復しつつも進展していった変化(時間)の幅が、風に揺れる木の葉のざわめきのようにざわめいて見えていて、なかなか見応えがあると、我ながら思えるのだった。(あと、一点だけ、未発表のタブローが展示されてるのだけど、このタブローは、オーナーの広川さんの気まぐれで、展示期間中に何度か展示替えがある予定。)