07/10/30

●お知らせ。今出ている「映画芸術」(421号)に、「モンガイカンの観劇記/中野成樹+フランケンズ『遊び半分』、サンプル『カロリーの消費』を観る」というレビューを書いています。もともと、この二つの舞台のレビューを十五枚で書いてほしいという依頼だったのですが、普段は演劇をほとんど観ないぼくとしては、ただ「作品」のレビューをサクサクッと書くわけにはゆかず、作品を作品として成立させている「演劇」というメディアそのものに対して、ぼくが感じている違和感のようなものから書き始めるしかなく、結果、二十三枚を超えるような原稿となってしまいました。(枚数を超過した原稿を受け入れていただいた編集部に感謝します。)
作品のレビューというより、演劇というメディアについての話だったり、「自分語り」みたいなものだったりする部分が多くなってしまってもいるのですが、しかしこれはあくまで、この二つの舞台を観たこと、そこから感じられ、刺激されたことから、導かれ、考えられたことによって書かれいるはずです。(だからむしろ、具体的に作品に触れている後半部分よりも、そうではない前半部分の方が、より「作品について書いている」のかもしれません。)