にしゅうかんぶりになっとうをたべることができた

●にしゅうかんぶりになっとうをたべることができたしあわせをかみさまにかんしゃします。なっとうはかわらずにおいしかったです。
●原稿の依頼は、ない時にはまったくないのに、ある時にはいくつも重なってしまうもので、月末から来月はじめくらいまでに書くべきものが三つほどあって、三つの異なることを同時に考えているとすぐに頭がフリーズしてしまう。今日は陽射しがきもちいいので、気分転換に、ビデオの返却のために隣りの駅のビデオ屋までの一駅分、片道約一時間くらいを歩くことにした。
●途中、陽に当たった平屋の屋根の上を白くてカッコイイ猫が颯爽と小走りしていて、それを立ち止まって見ていたら、猫がこちらに気付き、どこかへ逃げてしまうかと思ったら近づいて来て、お前何見てんだよ、という感じでこちらをじっと見るので、しばらく互いに立ち止まったままで見つめ合っていた。(じっと見つめ合っていた、というのは正確ではないかも知れなくて、猫は、しばらくじっと見るとすっと視線を外し、また再びこちらを見て、また視線を外し、でもまたすぐ、お前まだ見てるのかよ、という感じてこちらをまた見る、という感じだったかもしれない。)
●ビデオを返却した後、古本屋に立ち寄って画集の棚を眺めていたら、名前を知らないイギリスの画家の絵の一枚に、とても新鮮な感じで惹き付けられた。その画家の他の絵は全く面白くなくて、と言うかかなりはっきりと嫌いな感じの絵(明らかに画家の分身と思われる像が、歪んだ形態で、ゴテゴテの汚い色で描き込まれた物語的な絵で、画家のナルシシズムと変なイノセント趣味が臭過ぎるような、かなり酷い絵だと思う)なのだけど、その一枚だけがすごく気になって(その一枚だけが線のみによって描かれていて、その線の、画面における機能の仕方がとても新鮮に思えたのだった)、その一枚だけのために、結構高価な上に、けっして家に置いておきたいと思えるようなものとは言えない画集(展覧会の図録)を買ってしまったのだった。