●お知らせ。「ユリイカ」3月号(特集レオナルド・ダ・ヴィンチ)http://www.seidosha.co.jp/index.php?%A5%EC%A5%AA%A5%CA%A5%EB%A5%C9%A1%A6%A5%C0%A1%A6%A5%F4%A5%A3%A5%F3%A5%C1に、「レオナルド/空気を抱え込む人体」という文章を書いています。
●黒沢清の新作の上映がもうはじまってるんだけど、なんかつまらなそうな予感がして観にいくのが恐い。黒沢清はもう当分ホラーなんて撮りたくないのだろうに、そんなのしか企画が通らないから、無理矢理にやっているという感じが『LOFT』にはありありとみえたのに(やってて自分でもつまらないから無理矢理にはしゃいでみせている、という感じ)、さらにもう一本というのはどうだろうか。なんかすごく苦しい感じの映画なのではないだろうか、という気がしてしまう。(ここで「苦しい」というのは、つくっている黒沢清が「苦しそう」という意味。)テレビで流れる予告を観ても、黒沢マニエリスムみたいのを見せられるだけなのではないか、という気配があって、気が重くなる。ぼくには、黒沢清はすごく「大らかな」映画作家だという印象があった(単純に空間の捉え方ひとつにしても、もっと風通しがいい感じだったし「抜けたところがある」という意味も含めて、もっと「抜け」があった)のだけど、『ドッペルゲンガー』以降の黒沢清は、凝縮力のようなものはあるのだけど抜けがなくて、小さく、狭く、堅く、なってしまっているように感じられる。
●最近の散歩(07/02/20〜26)http://www008.upp.so-net.ne.jp/wildlife/sanpo070226.html