●目が覚めて、トイレで用を足したら、急にすごい寒気が襲って来て、熱でもあるのかと思ったのだが、今朝はたんに気温が低かった、ということみたいだ。
●『アキレスと亀』(北野武)のレビューを、細部を忘れないうちにと思って、書いていた。ぼくはこの映画には、ほぼ全面的に否定的なのだけど、ほぼ全面的に否定的なレビューを書きつつ、ぼくが書いたものを北野武本人が読むとはまず思えないとしても、伝統のある映画雑誌にそのようなレビューを書くということはつまり、もしかしたらあり得たかもしれない、北野武と会って友好的に会話を交わす、という可能性を、ぼくが自ら潰してしまうということなのだなあ、という感慨をもった。そんな可能性なんてもともとほとんどゼロじゃん、と言えばその通りなのだが、ぼくにとってピートたけしは、中学時代を通してずっと「最も尊敬する人物」だったわけで(中学の卒業文集にも、尊敬する人の欄に「ビートたけしと相米慎二」と書いた)、特にビートたけしのオールナイトニッポンは、その二時間のために一週間のすべてがある、というくらいのもので、だから当然、将来ビートたけしと会えたらなあと夢想したりもしていたわけで、あれから四半世紀、まさかこんなレビューを書くことになるとは思わなかったのだった。