●お知らせ。10月25日(土)に、青山ブックセンター本店で、保坂和志さんの新しい本『小説、世界の奏でる音楽』刊行記念のトークショーに出ます(http://www.aoyamabc.co.jp/10/10_200810/_20081025.html)。ここで重要なのは、ぼくが出るということではなく、メンバーが、保坂和志×樫村晴香×古谷利裕だということで、青山ブックセンターのサイトにあるように《保坂和志氏の友人にして「考えることの先生」、哲学者・樫村晴香氏がついにその姿をあらわします》ということろにあります。樫村さんの破壊力に直接触れられるということは、それだけで凄いことです。ただ、今日から予約受付開始なのですが、これを書いている時点で既に満席になってしまっているみたいです。(保坂さんの話では、立ち見でもいいなら、会場に入れる限りの人は入れるようにするとのことなので、もしかすると、当日直接行けば、なんとかなるかもしれません。ならないかもしれませんが。)一つ心配なのは、その日までにちゃんと、樫村さんが日本に帰ってくるのか、という点なのですが。
あと、その一週間前の18日には、吉祥寺の百年という本屋さんで行われる、現代中国の作家、残雪(ツァンシュエ)についてのイベントに出ます*1。こちらも、にわか読者でしかないぼくの話はともかく、残雪は一度読んだら忘れられない、とても面白い作家で、その小説の多くを翻訳し、作家本人とも交流のある近藤直子さんの話は、非常に貴重なものになると思われます(単純に、残雪ってどんな人なんだ、という興味もあります)。試しに一編だけでも読んでみたらぶっ飛ぶのは必至で、ぼくは最近、毎日のように日本の古本屋の古書検索で、「残雪」で検索しているのですが、全然ヒットしません。
●ふたたび、今書いている原稿のために、雨のなか、出身大学の図書館まで画集を見に行く。画集を見ながら、構造を解析する図を描く。ただ見るのと、手を動かして見るののとでは、やはり全然違って、いろいろと気付くことがあり、少しだけ先に進めそうな感じ。今月の後半は、外に出るのは散歩くらいで、あとはほとんどずっと、部屋にこもって、原稿書いたり、直したり、読む必要のある本を読んだりで、フランケンズ+オオカミ男も観にいけなかったし、『トウキョウソナタ』もまだしばらくいけないし、いろいろ観たい(観たかった)展覧会にも全然いけてない(なにか、凄い量を書いているみたいに聞こえるけど、要するに読むのも書くのも、仕事が遅いということなのだが)。読みたい本もいっぱい積んであるのだが、なかなか読めない(読みかけの残雪の『突囲表演』も、この原稿が出来ないとつづきが読めない)。一日中原稿書いていて、さらにまた日記を書くって、いったいなにやってんだ自分、と思う。