●昨日、下北沢に行って思ったのだが、井の頭線下北沢駅のホームから、南口・北口方面(小田急線方面)へと向かう連絡通路の途中で、一度、建物の一階分の半分くらいの高さを階段で下って、そのすぐ先でまた降りた分だけ上がるという、ほんの二十メートルくらいの通路があって、その通路から、建物の二階部分から見るよりもやや低いくらいの中途半端な高さからの小田急線のホームが見えて、ぼくはその、半階下がって、またすぐ半階上がるという、ふわっと沈み込むみたいな空間の構造と、その中途半端な高さから見えるホームの感じがすごく好きなのだっだ。なんで好きなのかはよく分からないのだが、この感じはすごく面白い。
●いつも散歩の時に通る道で、割りと広くて車も多く通る、両側が住宅の、ただまっすぐに進んでいるだけの道路なのだが、最初は緩く下っていた道が、いつの間にか緩い上りになっていて、いつ下りが上りに切り替わったのか分からないくらいの緩い坂なのだが、その上り坂が最も高くなるところで、両脇を塞いでていた住宅の片側がふいに途切れ、急激に切れ込んだ崖があらわれ、崖の下には畑が広がっていて、畑の先には小学校のグランドがあって、空間が急に開けて、開けたと同時に、今まで車の音くらいしか聞こえなかったのが、グランドで遊ぶ子供たちの声が聞こえて来るのだが、何度通っても、この急に開ける感じと、グランドを見下ろす感じには軽い衝撃を受け、その感じがとても面白いのだった。