●アスファルトに影が落ちていない炎天下の道で、自転車に追い抜かれる。みるみる距離は離され、自転車は遠ざかって行く。それなのに、自転車の速度が、ほとんど止まっているかのようにゆっくりに見える。
●たまに、車に乗せてもらって、夜の街を車窓越しに見ていると、その時だけ、免許を取ったり、車を所有したりするような人生ではなかったことを、ちょっとだけ後悔する。
●『携帯彼氏』(船曳真珠)をDVDで。映画としてはいまひとつだと思うけど、「携帯彼氏」という形象がすごく怖かった。ぼくには『リング』の貞子よりも、携帯彼氏の方がずっと怖い。もっと、携帯彼氏の怖さの方に特化してぐいぐい押していったら、すごくやばいところまで行けたんじゃないかと思った。