●新アニメ。五日の日記に書いた作品以外にさらに、『赤髪の白雪姫』『実は私は』『それが声優!』『乱歩奇譚』『WORKING!!!』『オーバーロード』『モンスター娘のいる日常』『がっこうぐらし』のそれぞれ一話目を観た。
がっこうぐらし』のラストにやられた。久々に「Jホラーの手触り」を感じた。よくある手とも言えるけど、(人によって「見えているもの」が違うという話は)どうしても惹かれてしまうパターンなので、これをどう展開させるのか、注目したい(Jホラーというより『漂流教室』、あるいは『ゼーガペイン』なのかもしれないけど)。それ以外は、『WORKING!!!』のカオス展開がちょっとだけ面白かった、というくらいか。
●『がっこうぐらし』のラストを観て、最近でもないけど、そんなに前ではない時期に観たはずの映画を連想したのだが、そのタイトルがどうしても思い出せない。いや、タイトルを思い出せないというより、いくつかの場面の断片と、こんな(「がっこうぐらし」一話のラストのような)感じの、似たような雰囲気の話の映画を観たはずで、けっこう面白かったはずなのだけど……、という夢とも現実ともつかないあやふやな記憶が湧いて出たという感じで、もやもやした。
確かに観たはずだけど、あれは何だったのかと気になったので、この「偽日記」内を、「ホラー」「学校」「幽霊」などのワードで検索してみたが、それらしいものが出てこない。方向をかえて、おぼろげに憶えている記憶から、なるべく具体的な細部を掘り出すように集中してみた(自分の脳内を検索)。すると、確か、卒業生が学校を訪れる話と、その学校に閉じ込められた学生たちの幽霊の話と、学校に勝手に忍び込んで偽幽霊動画を撮っているグループの話の、三つの流れが絡んでいる映画だったはずだというところまでは思い出せた。
一時間くらいずっと気になったままで、ようやくそれが『学校の怪談 呪いの言霊』(落合正幸)だということを突き止められた。現実に存在する映画で良かった。「偽日記」内検索で「学校の怪談」というワードも検索したのにヒットしなかったのは、この映画の感想についてここには書かなかったからだ。それなりに面白いと思ったはずだし、この映画について人に面白いと言って喋った記憶もあるのだけど、(そして何かしら書いたような気がしているのだけど)ここに書かなかったのは何故なのかと疑問に思った。
これは東京女子流が出ている映画で、僕の記憶では同じ東京女子流の出ている『5つ数えれば君の夢』と同じ日にDVDを借りてきて観ているはずだ。だからその日、日記には「5つ…」について書いたのだと思う。日記を検索して確かめてみるとそれは今年の1月5日だ。で、日記をみると、次の日には『ユリ熊嵐』がはじまっている。さらにその次の日に、ホン・サンスの『自由が丘で』を観に行っている。そんなこんなで、きっと書く機会を失ったのだろう。
がっこうぐらし』を観なければ、『学校の怪談 呪いの言霊』を観たことを忘れていたこと、そして、この映画についてはこの日記に「書かなかった」ことを、思い出さなかっただろう。
●「偽日記」内を検索している時に偶然みつけた9年前に見た夢の話がちょっと面白かった。これを読むと、これを書いていた時の感じと、この夢の感覚を思い出せているような感じになり、つい二、三か月くらい前に見た夢のように思えてくるのが、ちょっと怖い。
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/20060820
●ついでに書くと、今年の11月で「偽日記」は16年つづいていることになる。