●「大江健三郎全小説」が出るのか。『万延元年のフットボール』が32歳、『同時代ゲーム』が44歳、『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』が47歳、『懐かしい年への手紙』が52歳、『水死』が75歳、か。やっぱすごい作家なんだな。
というか、ぼくはもう「雨の木」を書いた時の大江よりも年上になってしまったということか。あれ、ほんとに「おっさん小説」なんだけど。
(ぼくにとって、最初の「現代小説」の洗礼は、『「雨の木」を聴く女たち』と『羊をめぐる冒険』と『千年の愉楽』で、三冊とも82年に出版された。読んだのはたぶん翌年、高校一年の時。こんな世界があるのかと驚いた。)
http://news.kodansha.co.jp/20170524_b01