02/02/18

●実は今日はこっそりと、シネセゾン澁谷へ、イオセリアーニの『素敵な歌と舟は行く』を見直しに行ってきました。いろいろと反省しました。冒頭のシーンの終りで、積み木をしていた女の子が何かリモコンのようなものを手にしていて、そこでショットが途切れ、次に、小さな鉄道模型がぐるぐると廻っている、というショットに繋がるのを観た時、その幼い女の子の孤独と、その先の部屋に閉じ込められている年老いた父親の孤独とが、同じところをまわりつづける鉄道模型によってフッと重なり合って、その瞬間に、ああ、この映画はこういうことだったのか、と気付き(2度目でやっと気付いたのかよ)、頭のなかで否定的だったカードが(様々な細部が)パタパタと次々に反転してゆくのを感じました。だからと言って、完璧に納得させられた訳ではないのですが。