●すごい夕焼けだった。一応、写真を撮ったけど、ぼくの携帯カメラのスペックでは色の再現性が全然ダメだった。
●ステム・メタフィジック研究会のために、『作家、学者、哲学者は世界を旅する』を改めて通して読んだ。以下、メモとして引用。
アニミズムは変身にかかわり、アナロジズムは所有(憑依)にかかわる。
《メタモルフォーゼがアニミズムを特徴づけるのと同じように、それゆえ所有はアナロジズムを表す。私を構成する諸部分は、実際には私から離れ、広大な世界のうちをあちらこちらさまよっている。世界のもろもろの事物は、それ自体また、動き、旅する諸部分によって構成されており、その諸部分はあちらこちらで、私を含めた他の人物や事物のうちに身を落ち着けることができるのだ。いわゆる悪魔的な憑依(Possession 所有)の話をする前に、私たちはこうした構成と解体にもうしばらく注意を向けることにしよう。》
《(…)私はこれらのばらばらな諸要素からつくられており、私の人格はいわばその綜合だが、私に特に結びついていた要素は何もない。それら諸要素のおのおのは、でたり入ったりできるし、おもむろに別の人間に入り込んで、そののちに自分というものを作り上げるのに役立ったりするのだ。メタモルフォーゼによってプロテウスは獅子に、豹に、猪や蛇に、菩提樹にすら変わり、水や風に変化する。所有(Possession)は、一人の人間を解体し、他の諸要素によってふたたび作り上げる。そうした諸要素は、他者から、他者たちからやってくるのかも知れず、他者や他者たちに属したままなのかも知れないのである。》
●世界-内-存在
《私たちが話している言語は、この四世紀にわたって知識と芸術を洗練させたが、その祖語が話されていたのは三〇〇〇年前にさえなるのであり、私たちの土踏まずは、先祖たちがアフリカを出て以来、放浪するなかでおそらく強くなったが、それからもう一〇万年になる。私たちの膝蓋骨はというと、茂みが散らばったサバンナにあらたに降りてきたルーシーのよちよち歩きと、われわれの近頃の遠乗り(ランドネ)の、およそ三〇〇〇万年のあいだに形成されたのである。最近できた私たちの大脳回の下には、爬虫類の脳の層が横たわっているが、この脳は何億年も前を想起させるものだ。私たちの細胞を造っているDNDと分子は、三八億年前、われわれの惑星に生命が出現した時に、みずからを複製し始めたのである。---ところで、それらを構成している原子、窒素と炭素は、銀河の大かまどのなか冷却されて鍛えられ、もう一〇〇億年以上になるのだ。したがって、私たちの器官を、それを構成しているものへと潜っていくと、肉体を通過してあるクロノメーターのうちに入り込んでいくことになる。その目盛は細部ごとにぴったり宇宙の諸時期に、私たちの周りの地球の形成や、われわれの環境を放浪している生物たちの進化に照応しているのだ。(…)ここに見いだされるのは、ついこのあいだまで考えることもできなかった均衡(Proportions)であり、調和(Harmonie)である。私の年齢の年代確定は、私の身体と事物の古さを同時に算定することを可能にする。(…)私の年齢はそれらが結びついた後に来るのである。》
《---空間も時間も、肉体を飲み込んでしまうのではない。それらは肉体を探査し、形成するのであり、肉体はそれらを測り、それらを音節で区切る。》
《(…)あらゆる地域において、人々は身体(物体)が、連続的でより大きな魂を局限するものであると語っており、そのようなものとして生き、考えているからである。身体(物体)だけが、生面の持続に不連続を刻むことができる。》