2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

2019-08-31

●U-NEXTで大島渚『飼育』(1961年)を観た。実は初めて。松竹を退社した後の最初の映画で、つまり『日本の夜と霧』の次。原作は大江健三郎の芥川賞受賞作。初期の大島渚のノリに乗っている(調子に乗っている)感がガンガン出ていて、かっこよく、とてもよかった…

2019-08-30

●引用、メモ。『ブルーノ・ラトゥールの取説』(久保明数)、第二章「科学とは何か」より。このあたり、ラトゥールがもっとも誤解されがちなところだろうと思う。《本章では、科学的実践を「自然」にも「社会」にも還元せずに捉える試みが(…)検討される。》 ●…

2019-08-29

●今日、そこで。

2019-08-28

●『高架線』(滝口悠生)、読んだ。 小説としての「つくり(語りや構造)」の面白さということについては分からないではないが、その「つくり」を支えている(というか、実際にそれをつくっている)具体的な細部の一つ一つについて、いまひとつしっくりしない感じ…

2019-08-27

●引用、メモ。久保明教『ブルーノ・ラトゥールの取説』、第一章テクノロジーとは何か、より。 ●アクターであると同時にネットワークでもある 《差異を生みだすことによって他の事物の状態に変化を与えうるものはすべてアクターであり、それらは相互に独立し…

2019-08-26

●今日、そこで。

2019-08-25

●「秋の気配が…」というのはまだはやい。しかし、「もうすぐ夏も終わっちゃうんだなあ」という軽い感傷が惹起される、というような音楽。 Pacific / Suchmos https://www.youtube.com/watch?v=yCB2kCle56c maco marets - Summerluck https://www.youtube.com…

2019-08-24

●RYOZAN PARK巣鴨で、保坂和志「小説的思考塾 vol.5」。今回は〈死の問題〉について。以下の話は、保坂さんのした話とは大きくズレています。 ●保坂さんにとっては、死はそれほど怖いものではないという。たとえば、全身麻酔を受けたときに訪れるまったくの…

2019-08-23

●今日、そこで。

2019-08-22

●huluで大島渚の『太陽の墓場』(1960年)。とてもよかった。 松竹時代の(短編を除いた)初期三作における大島渚の飛躍は驚くべきものだと思う。『青春残酷物語』からより攻めたつくりの『太陽の墓場』へ、そして『太陽の墓場』からさらに、さらに攻めたつくり…

2019-08-21

●U-NEXTで『みな殺しの霊歌』(加藤泰)。時代劇、任侠物、股旅物などをつくってきた撮影所の職人監督が、(68年当時の)「現代」的なテイストの映画をつくる。しかも、独立プロダクションでつくったのではなく、松竹というメジャーな会社で(独立プロ的テイスト…

2019-08-20

●今日、そこで。

2019-08-19

●AmazonPrimeで、イーストウッドの『チェンジリング』(2008年)を観た。記憶していた話と全然違っていて、はじめて観たかのように前のめりで観てしまった。エンターテイメントというのはこうあるべきなんだなというような感じで、なめらかに引き込まれ、先を…

2019-08-18

●『瞼の母』(加藤泰)をU-NEXTで観た。木暮実千代の堂々とした美しさ。そして、中村錦之助が、とても、かわいい。このかわいさこそが中村錦之助のスター性なのか。 (『沓掛時次郎 遊侠一匹』を観ていた時、人を何人も平気で殺している中村錦之助が、なぜこん…

2019-08-17 

●huluで『カリスマ』(黒沢清)を観た。久々に観たのだが、思っていた以上に面白かった。1999年公開だから、もう二十年前の映画だ(「偽日記」も1999年からはじまっているのだが)。 ぼくが黒沢清に最も熱狂していたのは97年から99年くらいの時期で(もちろん八十…

2019-08-16

●YouTubeを次々と渡り歩いて音楽を聴いている時に、ゴダイゴの「ホーリー&ブライト」という曲に行き当たり、その響きから唐突にウェザー・リポートを想起した。ウェザー・リポートという存在について思い出したのがすごく久しぶりで、特にそれほど思い入れ…

2019-08-15

●YouTubeにあった「高橋洋×黒沢清トークイベント 『霊的ボリシェヴィキ』の様々な“謎”が解決‼」という動画で、高橋洋が、「霊的ボリシェヴィキ」という概念の提唱者である武田崇元の言葉を引用している。《自分が書いた本じゃなくても、俺に霊的著作権がある…

2019-08-14

●U-NEXTにあったのを見つけて、加藤泰の『沓掛時次郎 遊侠一匹』(1966年)を観た。かっこ良かったし、「映画」だった。 もぬけの殻になった部屋によって池内淳子と息子が突然姿を消したことを示し、その後に一年の時間経過を示す雪の降る短いカットが挟まって…

2019-08-13

●今日、そこで。

2019-08-12

●七十年代の終わりから八十年代のはじめ---バブル前夜---へと、時代が移っていく時の雰囲気(あくまでぼくの記憶のなかにあるイメージとしての)を、女性アーティストの好きな曲を並べて示そうとしてみた。 マイピュアレディ 尾崎亜美 1977年 https://www.yout…

2019-08-11

●今日、そこで。

2019-08-10

●今日、そこで。

2019-08-09

●『新記号論』の註で紹介されていて気になって読み始めた『眠りと文学』(根本美作子)の「プルースト」の章におもしろいことが書いてあった。しかし、以下に書くことは、この本で読んだことと、読んで自分で勝手に考えたこととが混じっているので、この本(こ…

2019-08-08

●たまたまた、「群像」9月号に載っていた野崎歓による『待ち遠しい』の書評を読んだ(「一人暮らしも楽じゃない」)。でも、これはあまり納得できなかった。以下に書くことは批判というより、この書評への違和感から(『待ち遠しい』という小説にかんして)気づ…

2019-08-07

●お知らせ。noteに、『ものごころと蜘蛛の巣/「いかれころ」(三国美千子)論』をアップしました。初出は「新潮」2019年7月号です。 https://note.mu/furuyatoshihiro/n/n78236ee2ef8e ●引用、メモ。『新記号論』(石田英敬・東浩紀)より、石田英敬の発言。《笑…

2019-08-06

●今日、そこで。

2019-08-05

●今日、そこで。

2019-08-04

●『待ち遠しい』(柴崎友香)を読んだ。面白いがとても難しい。これはもう一回読もう。以下、きわめて大雑把な印象のメモ。 『公園へ行かないか、火曜日に』も、三回くらいは読んだはずだけど、うまく感想が書けずにいる。 『待ち遠しい』は、現場レポートのよ…

2019-08-03

●今日、そこで。

2019-08-02

●Huluで『カメラを止めるな!』(上田慎一郎)を観た。面白くないことはなかったし、よく出来たものだとは思うけど、そんなにバズるほど面白いのかなあ、という感想。苦手な伏線回収系の映画だったということもあるが。 お金も技術も足りないという時は頭を使う…