2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

●詳細はまだ書けないけど、「脱去する媒介者」という原稿(作品論です)を書いた。アンスティチュ・フランセ東京のエリー、ユースケ、タカシ鼎談での清水さんの発言(ハーマン論)からヒントを得たもの。余裕のないなか、無理やり二日だけ時間を空けて一気に書い…

●堀禎一の新作『夏の娘たち ひめごと』のチラシと予告編。「やまだないと、堀禎一監督の映画「夏の娘たち〜ひめごと」に描き下ろしイラスト」(コミックナタリー)。予告編をつくったのは『螺旋銀河』の草野なつか。7月1日から21日まで、ポレポレ東中野でレイ…

●コーネリアスの新しいやつ、MVまで含めて、なかなか素晴らしい。このMV、ちょっと谷口さんの作品っぽい。 https://www.youtube.com/watch?v=Hgel5HLe_sU ●谷口暁彦「実家3D / parents' home 3D」 http://okikata.org/%E2%98%83/jikka3d/

●YouTubeで相米の『雪の断章 情熱』の一部分を見つけて、ああ、これまた観たいなあと思った。こういう感じの画面の暗さは、今の映画にはあまりない。 https://www.youtube.com/watch?v=M21nW45vXXo ●この映画、最初の19シーンがワンカットで撮られているのだ…

●いろいろあって、余裕がなく、「けいそうビブリオフィル」の連載を一回休ませてもらった。来週くらいまでこんな感じだ。 ●ここへきて、「ウテナ」の新作CD発売に、新作マンガ60ページとか、これってアニメの新作もあるかも、ということなのだろうか。いや、…

●草、緑。

●小学生が一人、カタカタとランドセルを鳴らして走ってくる。大きな声で「バイバイ」と叫ぶ。すると遠くから「バイバイ」と呼応する声。目の前の走る小学生もそれに対しさらに「バイバイ」と返す。遠くからもまた「バイバイ」。呼応する二つの声が移動してい…

●「大江健三郎全小説」が出るのか。『万延元年のフットボール』が32歳、『同時代ゲーム』が44歳、『「雨の木」(レイン・ツリー)を聴く女たち』が47歳、『懐かしい年への手紙』が52歳、『水死』が75歳、か。やっぱすごい作家なんだな。 というか、ぼくはも…

●生まれて半世紀。 ぼくは三浪しているのだけど、ようやく大学に入って、入ったばかりの四月、大学のバス停でバスを降り、アトリエへと向かう坂道を登っている時の、なんとも言えないふわふわとした感じが、その後三十年、ずっとつづいている。 小、中、高校…

●西日が射す。

●(昨日からのつづき)個人にとって、あるいは限られた集団にとって、短期的に利益になることが、システムにとって、あるいは世界全体にとって、長期的には不利益をもたらすということがある。それはつまり、長期的にみれば、短期的に利益を得たと思っている個…

●読み始めたばかりだけど『タックスヘイブンの闇』(ニコラス・シャクソン)という本を読んで打ちひしがれている。いや、これじゃあもう世界なんて良くなるわけないじゃん、みたいな気持ちになる。要するに、グローバル経済というのはタックスヘイブンのため(…

●地元の美術館でやっている「リアルのゆくえ」という展覧会が予想外に面白かった。高橋由一から始まる、西洋画からインパクトを受けた日本の写実系の絵画の系譜(官展系でもモダニズム系でもない)を示した展覧会。 ヨーロッパの画家たちが、きわめて高い再現…

●午前中は雷が鳴っていて荒れた感じで、停電もあったが、午後になると、一年のうちに数日しかないようなよい陽気になった。

●引用、メモ。小鷹研理さんのツイッタ―から。とても面白い。 《「あちら側」だったものが「こちら側」のルール・形態に擬態して、いつの間に「こちら側」に侵入している状態が<不気味である>ことの本質であるとすると、<感傷的である>心理状態とは、「こ…

●ロールズの「無知のヴェール」に対してのあり得る批判として、人の判断基準や価値基準は、生まれた環境や属するコミュニティ、あるいは生まれ持った身体的、知的能力などによって決まってくるものなので、それらをすべて括弧に入れて、生まれる前の未だ何も…

●このあと強めの天気雨。

●『地界で考える社会正義』(金子守)という本を読んだ。タイトルも、装丁のデザインも、小栗判官(≒閻魔大王)と経済学者とが地獄の入口で「社会正義」について議論する戯曲という形式で書かれているという点も、パッと見は、どこをとってもあやしいトンデモ本…

●浅田彰さんによる、メイプルソープ講義の動画、「メイプルソープ再考」。一通り話が終わって、ほぼ終わりに近いところで、雑談に流れはじめたところが特に面白かった。これを聴いて、メイプルソープの作品に対してはじめて納得を得た。 https://www.youtube…

●『進撃の巨人』と『けものフレンズ』は、一見まったく違うようだけど、実は裏表というか、相互補完的な関係にあるのではないかという気がしてきた。どちらの作品も、設定が完全に明確になっているわけではないけど、匂いとして世界観が近い気がする。巨人=…

●水辺の緑、繁ってきた(二本の川が交差するところ)。

●お知らせ。けいそうビブリオフィルの連載「虚構世界はなぜ必要か?」の19回目、「正義と生存とゴースト/攻殻機動隊「STAND ALONE COMPLEX」と「ARISE」」が公開されています。押井版以降の「攻殻」について書きました。 http://keisobiblio.com/2017/05/10/f…

●アトリエから(エクササイズ)。

●noteに、「極限で似るものたちがつくる場/大江健三郎「四万年前のタチアオイ」と「茱萸の木の教え・序」をめぐって」(1)(2)をアップしました。 https://note.mu/furuyatoshihiro/n/n8b1ada943f0a https://note.mu/furuyatoshihiro/n/ne20ced116917 初出は「…

●なんで日本ではこれができないのか。「今日が今日のためにある国デンマーク、無料だらけの社会福祉の実態とは?」(Bs iNSPiRED!) 教育費が無料というだけでなく、《大学は「お金をもらって行く」》、と。 http://beinspiredglobal.com/danish-walfa…

●いまさら気づいた勘違い。キリンジの「エイリアンズ」の詞で、「そうさ僕らはエイリアンズ 街灯に沿って歩けば ごらん新世界のようさ」という部分を、いままでずっと「そうさ僕らはエイリアンズ 街灯に沿って歩けば ご乱心世界のようさ」だと思って聴いてい…

●エドワード・ヤンの未完成の遺作らしいアニメ。グーグル翻訳だと「追風樣片」は「群れサンプル」となるので、これはタイトルではなくパイロットフィルムというような意味だろうか。すごくエドワード・ヤン的な空間の展開があったあと、最後は「マンガ」風の…

●ハイパーインフレに陥っているベネズエラで、ビットコインが存在感を増している、という話。「ビットコイン」新世界のベネズエラ:自由を求める、採掘者たちの反逆(FUZE) https://www.fuze.dj/2017/01/Venezuela_mining.html 《年率500%近いインフレの中に…

●まだ発売前なのであまり詳しく書くことは差し控えるけど(引用も最小限にする)、「早稲田文学」フィクション特集の「ポスト真実の時代、現実とフィクションの人類学」(奥野克巳)が面白い。 たとえば、プナンの共同体でおこなわれているアロペアレンティング…

●四月に撮った写真。