●忙しいのではなく、一日に出来ることの量が少なすぎるのだ。焦ると何もできなくなってしまうので、このペースでいくしか仕方がない。主観的にはのんびりしているが、やるべきことはたて込んでいる。やるべきことがたて込んでいるのに、忙しくできない(そんなにはやく頭はまわらない)。去年(短時間で集中して)書いた原稿がゲラになってきて、それにどうしても自分で納得のいかない部分があって、それをぐちぐち直しているうちに、一日が終わった。ほんとは別のことをする予定だったのだけど、これをこのまま出すわけにはいかないので、やるしかしょうがないだろう、と。このようにして、するべきことがだんだん遅れていく。十数年ぶりに観ようと思ってツタヤから借りてきた『ソナチネ』は、結局観ないままで返却した。
●去年の暮れに書いた原稿がようやくゲラになってくるという印刷メディアの「遅さ」と、今週のに日曜の深夜に提出した原稿が、既に編集者との校閲にかんする打ち合わせがほぼ終わっている(ウェブで「校正刷り」にあたるものを共有して、コメントでやり取りする)というウェブメディアの「速さ」という、この速度というか、リズムの違いが面白い。