2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

●数日前に、デネットとチャ―マーズの話をしていたので、本棚の奥から『「意識」を語る』(スーザン・ブラックモア)を引っ張り出してきて、電車のなかなどでパラパラみていた。この本は、「意識」についての研究で有名な科学者や哲学者たちのインタビュー集な…

●クローズアップ現代で、「ゲノム編集」の話をやっていた。数日前に、チョムスキーやホーキングらが、あと数年で自律型兵器(AIが自分で判断して人を殺す)が技術的に可能になってしまうので、その開発を禁止するように求める公開状を提出したというニュースを…

●ひかりと矩形(9)

●国立新美術館で、「アーティストファイル2015 隣の部屋」内覧会。時間が二時間しかなく、挨拶などがあって実質一時間半くらいで、しかし一時間半で観られるような展示ではなく、はじめから興味をもっている作家のところを集中的に観て、あとは流す感じにな…

●参考文献のところにドイッチュの『世界の究極理論は存在するか』が挙げられていたので興味をもち『夢見る猫は、宇宙に眠る』(八杉将司)というSF小説を読んでみた。正直、そんなにおもしろい小説とは思えなかったのだけど、ただ(ネタバレになりますが)、最後…

●最近は深夜アニメがすごすぎて、他のジャンルに対する関心が薄れてしまって困っている。今年に入ってからだけでも、『ユリ熊嵐』があり『響け!ユーフォニアム』があり、そして『ガッチャマンクラウズ インサイト』がある。 最近のアニメのすごさは主にその…

●昨日につづいて、「東京新聞」に掲載されたレビューを転載します(ぼくが書いたものです)。四本分。 『ワシントン・ナショナル・ギャラリー展―アメリカ合衆国が誇る印象派コレクションから』三菱一号館美術館 2015年2月7日〜5月24日 本展は、ワシントン・ナ…

●割合最近に、東京新聞に執筆したレビューを、いくつかまとめてここに転載しておきます。まず三本。 『資本空間 ―スリー・ディメンショナル・ロジカル・ピクチャーの彼岸 vol.2 村上華子』ギャラリーαМ 2015年5月30日〜7月4日 http://gallery-alpham.com/exh…

●お知らせ。明日、7月24日づけの東京新聞夕刊に、ちひろ美術館でやっている「長新太の脳内地図」展の美術評が掲載される予定です。大抵の人が長新太という名前を知っていると思うし、大抵の人がその絵本を何冊かは目にしたことがあると思うのだけど、大抵の…

●草と水が光ってうねっている。 ●ひかりと矩形(8)。

●光が強いとそれだけで興奮してしまい、自然にテンションが上がり、そしてすぐにへたばってしまう。一番暑い時間に一時間くらい散歩。光が強ければ、たいていのものはすばらしく見える。

●夏の夕方。

●深夜アニメ。 ●『ガッチャマンクラウズ インサイト』、第三話。作品としては、今のところまでは、考え抜かれたすばらしい出来だと思うけど、これを観ることは、現実を見ることと同じくらい気が重い。まさに鬱々としてくる。リアルすぎて「面白い」って言え…

●『サイコパス』の致命的に弱いところは、シビュラシステムを否定するロジックが弱いというところにある。確かに、システムは完璧ではなく穴があり、多くの間違いを犯すとしても、人間たちの合議で決定されるものごとよりは、ずっと少なくしか間違えない。そ…

●YouTubeに、「喋る永井均」の映像がアップされているのを見つけて、延々と観つづけてしまった。「永井均」という著者名のついた本を読んでいる時、それを書いている人の外的なイメージをどの程度、どのように描いていたのかということが、実物とされる永井…

●上井草のいわさきちひろ美術館で、「長新太の脳内地図」展。最近観た展覧会のなかでは断トツに面白かった。長新太のことは知ってはいたし、好きでもあったのだけど、ここまですごい人とは知らなかった。晩年の絵本作品からは、ほんとにすごい人だけが到達で…

●竹橋の美術館に行ったら、白地にオレンジと水色のチェック柄の浴衣を着て、帯の代わりにゴスロリ風の黒いレースのコルセットをつけている女の子がいて、かっこよかった。髪は金色で麦わら帽的なものを被っていた。 ●ひかりと矩形(7)。

●夏だ!!

●深夜アニメ。荒廃し切った、ゾンビの歩き回る学校で、日常系ゆるふわアニメのような生活を維持しようとする『がっこうぐらし!』の主人公と、パイズリ+フェラ画像を、女の子がキノコをおいしそうに食べている画像として認識する『下ネタという概念が存在し…

●「現代思想」の清水高志さんのテキストで興味をもったので、岩波文庫の『純粋経験の哲学』(W.ジェイムズ)を買ってきてパラパラ読んでいたのだけど、これがすごく面白い。以下の引用は第一章の締めの部分だが、「えーっ、いきなりそうくるのか!」という感じ。…

●昨日からのつづきで、もうちょっとイーガン。「クリスタルの夜」が2008年で『ゼンデギ』が2010年。このあたりから、「意識をもつAI」に対する倫理的な問題という側面が強く前に出てくるようになったのは、それがリアルに実現してしまうかもしれないという雰…

●『ゼンデギ』(グレッグ・イーガン)では、マーティンのコピーの問題よりずっと「ファリバ」の方が(思弁的には)重要であるように思われた。マーティンのコピーの問題に関しては、人格のコピーが技術的にまだ足りない状態である以上、人間は「今ある常識(国家…

●新アニメ。五日の日記に書いた作品以外にさらに、『赤髪の白雪姫』『実は私は』『それが声優!』『乱歩奇譚』『WORKING!!!』『オーバーロード』『モンスター娘のいる日常』『がっこうぐらし』のそれぞれ一話目を観た。 『がっこうぐらし』のラストにやられた…

●『ゼンデギ』(グレッグ・イーガン)、最後まで読んだ。以下、ネタバレあります。 全体としてとても常識的な話で、結末の付け方も常識的なものだった。そしておそらく現時点では、このような常識こそが正しい(というか、妥当)なのだろうと思わせる説得力があ…

●ひかりと矩形(5)。

●『ゼンデギ』(グレッグ・イーガン)を半分くらい(15章まで)読んだ。イーガンとは思えないくらい「普通」で驚いたのだけど、それはつまらないということではない。この小説では、現代の現実にとても近いところから、親子、コミュニティ、政治、国家、宗教(宗…

●新アニメ。いまのところ、『おくさまが生徒会長!』『GANGSTA.』『アクエリオンロゴス』『城下町のダンデライオン』『クラスルームクライシス』『下ネタという概念が存在しない退屈な世界』『Charlotte』『ガッチャマンクラウズ インサイト』の第一話目を観…

●ちょっと思うところがあって『ガンダムUC』のエピソード7(最終話)を観直していた。ぼくはどうしてもここで、「バナージが悪い女(ミネバ)に騙されている」みたいな感じをもってしまう。バナージとミネバが組むよりも、バナージとフル・フロンタルが組む方が…

●六月に撮った写真、その二。

●六月に撮った写真、その一。