2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2019-01-31

●『獣になれない私たち』、『アンナチュラル』がとても面白かったので、野木亜紀子脚本のドラマをなるべく観ようと思って、U-NEXTで『逃げるは恥だが役に立つ』を四話まで観た。 なんというのか、現代的な空気を上手く反映してはいるけど、基本的には典型的…

2019-01-30

●橋本治が亡くなったというニュースは大きなショックだ。橋本治が平成を越えることがなくなった。 持続的な読者ではなく、最近のものはあまり読んでいないし、たまに読んだとしてもそれほど興味がひかれることはなかった。だけど、十代の頃には熱心に読んだ…

2019-01-29

●『アンナチュラル』を最後まで観た。面白かった。『獣になれない私たち』と違って一話完結がベースになっているから、ばらつきがあって、(脚本的にも、演出的にも)イマイチだと思われる回もあったけど、全体としてはとても面白い。 (最終話が、三話のきれい…

2019-01-28

●U-NEXTで、『アンナチュラル』三話を観た。二話まで観てそれっきりになっていたのだが、先日お会いした人に、『アンナチュラル』は三話がキーになっていると聞いて、とりあえず三話を観てみようと思って観たらすばらしくて、即、全話をレンタルした。野木亜…

2019-01-27

●『けものフレンズ2』の二話を観たのだけど、やや白々しさのようなものを感じてしまった。この違和感についてちょっと考える。 『けものフレンズ』にあったのは、(現実的にはありえないのだとしても)あらゆるものの無条件で無邪気な肯定(「すごーい」「たの…

2019-01-26

●ウエルベック『服従』を読んだ。ウエルベックはずいぶん前に『素粒子』のはじめの方だけを読んで、嫌な気持ちになってやめてしまって以来読んでいなかった。ただ、この「嫌な気持ち」とは一種の気分的な共振によって生じたものだろうし、だからそれは反転さ…

2019-01-25

巣鴨に「音楽談義ライブ版」(保坂和志・湯浅学・松村正人)を聞きに行った。 前野 曜子 / 別れの朝 https://www.youtube.com/watch?v=a3NZjpdnbls 別れの朝/小柳ルミ子 https://www.youtube.com/watch?v=NvVY-WaL1_w 藤圭子/別れの朝 https://www.youtube.co…

2019-01-24

●『ケムリクサ』の三話を観た。わかばは、かばんちゃんであると同時にサーバルでもあるのだと思った。 ●ウエルベック『服従』をなんとなく読み始める。半分くらい読んだ。

2019-01-23

●U-NEXTで『未来のミライ』(細田守)を観た。これはぼくの勝手な思いこみもあるのだろうが、細田守の「悩み(揺らぎ)」と「努力」と「才能」とが押し合いへし合いしているような作品にみえて、すばらしく面白いとはいえないが、しかしまた、決して悪く言いたく…

2019-01-22

●昨日と18日に、ハーマンの「唯物論では解決にならない」から引用したのだけど、その時に、引用しようかどうかちょっと迷って結局しなかった部分がある。ハーマンはなにげなくさらっと書いているけど、ここは結構重要なのではないかと思い直し、引用すること…

2019-01-21

●引用、メモ。グレアム・ハーマン「唯物論では解決にならない」(「現代思想」2019年1月号)より。●唯物論のふたつのタイプと、それに対するオブジェクト指向哲学《今日の唯物論にも、ソクラテス以前の哲学に由来するふたつの基本的なタイプを見いだすことがで…

2019-01-20

●『社会的なものを組み直す』(ブリュノ・ラトゥール)と『自然なきエコロジー』(ティモシー・モートン)が届いたのだが、この二冊をあわせるとちょうど一万円(税抜き)で、本は高いものだなあと改めて思う。●アニメはあまり観なくなってしまったけど、『ケムリ…

2019-01-19

●『オブシェクタム』(高山羽根子)、よかった。「文藝」に載っていた、芥川賞候補になった小説(「居た場所」)はそこまでよいとは思えなかったのだけど(優等生っぽいなと感じてしまった)、こちらはとても面白かった。作家のやりたいことを、よりダイレクトにや…

2019-01-18

●引用、メモ。グレアム・ハーマン「唯物論では解決にならない」(「現代思想」2019年1月号)より。ハーマンはすごくおもしろいことを言っている。●実在としてのハンマーは、「壊れ」得ることにより自立している(他と非関係的である)。故にそれは「形式」である…

2019-01-17

●東京新聞、1月18日夕刊に、「フィリップス・コレクション展」(三菱一号館美術館)についての美術評が掲載される。最近、東京新聞に掲載された美術表を、ここに再掲する。●去年の11月2日の夕刊掲載。「オルセー美術館特別企画 ピエール・ボナール展」(国立新…

2019-01-16

●ネット配信で昔観た映画を改めて観直すという機会が増えた。これは、懐かしさに浸るというよりむしろ、「えっ、こんなだったのか」という風に記憶を更新される感じの方が強い経験となることが多い。一体どこを観ていたのだと、過去の自分を信用できなくなる…

●今日、そこで。

●必要があって、久々に『ペドロ・パラモ』(フアン・ルルフォ)を読み返し、面白くて読みふけった。 ●『ルネサンス 経験の条件』(岡崎乾二郎)より、ブルネレスキのサント・スビリト聖堂について。 《この聖堂に中心がないというわけではない、というより中心は…

●U-NEXTに、「ルパン三世 ルパンVS複製人間」が入っていたので観た。78年の作品で、ルパン三世の映画版第一作目。子供の頃に観て、すごく面白かったし、怖かった。今観ても、(ツッコミどころは多々あるものの)十分に面白い。

●今日、そこで。

●『リズと青い鳥』をブルーレイで観た。なるほど、これはすごい。表現の充実と繊細さという意味ですごいというのと、とても危ういバランスの上で成り立っている、その危うさがすごいということでもある。 ただ、危うさというのは、例えば『百年恋歌』のホウ…

●三菱一号館美術館に「フィリップス・コレクション展」を観に行った。 とてもよかった。これが個人のコレクションであることに驚く。ダンカン・フィリップスという人は本当に目利きだったのだな、と。それぞれの作家の、代表作というのではないけど、その作…

●ICCに、「イン・ア・ゲームスケープ」を観に行った。 帰ってきてから、「ゲームアートにおけるゲーム世界の自律性」(谷口暁彦)を読んで、いろいろ考える。 http://ekrits.jp/2018/05/2620/

●今日、そこで。

●東工大で、「文学A」という講座のゲスト講師として『この世界の片隅に』について講義した。磯崎さんと久しぶりに会った。 ぼくは、「人前で話す」ということに対して緊張するということは特にないのだが、それは、ただ「話す」ことだけでいっぱいいっぱいに…

●大学の講義のためのスライドをつくっていた。 基本的な内容は『虚構世界はなぜ必要か?』に書いたことで、そのなかの一つの作品のみを扱うので、本に書いたことより少し細かく、そして深くまで突っ込んだことや、改めて観直して新たに気づいたことなどを付け…

●U-NEXTで『憂鬱な楽園』(ホウ・シャオシェン)をなんとなく観てみたら、すっかり引きずり込まれて、夢中になって最後まで観てしまった。 なんとも濃厚な、まさに九十年代の映画という気配。九十年代につくられた、ある種の傾向の映画を観ることから得られて…

●アマゾンの「閲覧した商品」の履歴を、気になる本(買う本の候補)のメモとして使っていたのだけど、年を越したら去年の分の履歴がきれいに消えてしまってとても困っている。 ●「現代思想」一月号の「ポスト・ヒューマニティーズの思想地図と小辞典」(飯盛元…

●十二月に撮った写真、その三。

●十二月に撮った写真、その二。