2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

●『けものフレンズ』にぼくはそんなにはまっているわけではないけど、最終回はかなり良かった。紙飛行機を投擲の一種だと考えると、サーバルちゃんがカバンちゃんを模倣して紙飛行機を飛ばすという出来事が一段と味わい深く思える(投擲の巧みさは、動物とし…

●三菱一号館美術館の「オルセーのナビ派」展、よかった。いうまでもなくボナールが圧倒的にすばらしいのだけと、ヴュイヤールの「エッセル家旧蔵の昼食」という絵がすごくよかった。あと、ヴュイヤールが絵付けした磁器の皿がよかった。こちらは現代風という…

●一日こもって原稿。難航している。明日は出かけないといけないので、できるだけ進めておきたいのだけど、なかなかすすまない。

●何かをつくったり、書いたりするということは、自分で自分に対して無茶ぶりをして、「ええーっ、そうくるのか」と思いながら、それになんとか応えようと努力することの繰り返しですすんでいくのかなあと思う。で、その無茶ぶりにうまく応えられない時は、応…

●ずっと部屋で作業しているから行き詰まるのだと思い、一時間くらい散歩してから、喫茶店に入ってがっつり本を読もうと思って出かけ、歩いて一時間くらいのところにある喫茶店に入って、カバンをひらいたら、本を持ってくるのを忘れていた。結局、二時間散歩…

●母親の喜寿のお祝いで親戚で集まる。弟夫婦の子供はもう五歳と三歳だ。いろいろ追い詰められて忙しいのだけど、こういう日だからたくさん呑んで、終わったら寝てしまって何もできず。 ●31日の郡司講演、なんとかしたかったけど、締切日だし無理っぽい。

●『けものフレンズ』、十一話まで観た段階で改めて一話を観直してみると、いろいろ味わい深い。一話を観た段階で、『けものフレンズ』がここまで流行ると予測できた人はほとんどいないのではないか。十一話まで観てきても、面白いのか、面白くないのか、正直…

●『しんせかい』(山下澄人)での言葉の使われ方は、けっこう『ビリジアン』(柴崎友香)に似ている感じがする。記憶という、矛盾する出来事をも並立的に内包する潜在的な領域から、言葉の「断言する力」によって、顕在的なものとして、世界を「確定してゆく」感…

●お知らせ。「虚構世界はなぜ必要か?/SFアニメ「超」考察」の連載17回、「フィクションのなかの現実/『マイマイ新子と千年の魔法』『この世界の片隅に』(1)」が、けいそうビブリオフィルで公開されています。今回は主に「マイマイ新子と千年の魔法」について…

●前日にUSTで見ていた会場に実際にいってきた。住所非公開のラボラトリーキッチンで、serrata2017−12「記憶のアンサンブルとしてのモノ」(清水高志×永田希×岸井大輔 司会:仲山ひふみ)。夜の十時半から翌朝の五時過ぎまで夜通しトークする(しかも十三日連続)…

●岸井さん、筒井さん、永瀬さんの深夜のトークをUSTで観ていた。 ●懐かしいものをみつけた。中学生の頃よく聴いた。近田春夫 & ビブラトーンズ「金曜日の天使」 https://www.youtube.com/watch?v=Q8QdLuns118 ほんとはジェントルマン https://www.youtube.co…

●面白いのでメモ。幽体離脱経験者は、自己身体にかかわる心的回転課題の応答パフォーマンスが高い。(kenrikodaka-memo.) http://kenrikodaka-memo.tumblr.com/post/158332520447/journal 下の引用で「OBE」はおそらく「outside body experience」、幽体離脱…

●ここ三日くらいずっと、『マイマイ新子と千年の魔法』と『この世界の片隅に』についての原稿を書いていた。今回は主に「マイマイ新子」について。で、次回の原稿を書く頃には細かいところは忘れてしまうだろうから、「この世界の…」はもう一度観に行かなき…

●似たような事例が「現代思想」の人類学特集でも言及されていたけど、21世紀の政治では、山や川もアクターになるのか。 先住民マオリ崇拝の川に「法的人格」認める、ニュージーランド(AFP) http://www.afpbb.com/articles/-/3121661 《欧米諸国の判例とマオ…

●図と地の問題というのは、ゲシュタルト心理学的に考えるのでもなく、モダニズム的フォーマリズムの問題として考えるのでもなく、人類学的に考えられるべきものなのだなあ、と。たとえばストラザーンが例に挙げるカントールの塵や、岩田慶治のアニミズムのよ…

●地元のシネコンで、『この世界の片隅に』と『君の名は。』がつづけて観られる時間割りになっているのを発見した。『この世界の片隅に』はSFじゃないけど、フィクションについて考えるという趣旨からいえば、今やっているけいそうビブリオフィルの連載で取り…

●昨日の日記では書き忘れたけど、『この世界の片隅に』で、すずが闇市に買い物に行った帰りに遊郭に迷い込んでしまって、しかし遊郭の遊女たちは皆、他所からつれてこられた女性たちで、しかも基本的に遊郭の外には出られないから、地理がわからず、すずに道…

●『この世界の片隅に』をようやく観た。地元のシネコンで、上映時間五分前くらいに入ったら客が誰もいなかった。客の少ない映画館で映画を観るのはよくあるけど、さすがに一人で、ということは今までにない。このままだと貸し切り状態で観ることになるのかと…

●『東のエデン』、七話まで観た。すごく面白い話がはじまるのではないかという感じではじまるし、面白くなっていきそうな感じがずっと持続するのに、なかなかおもしろくなってくれない、みたいな感じ。おもしろくないわけじゃないけど、もっとおもしろくなり…

●「攻殻SAC」の「Solid State Society」を観た。今まで、「SSS」は「笑い男」や「個別の11人」に比べるとややテンションが落ちているかなあと思っていたのだけど、今回はそうは感じなかった。というか、一番面白かったかもしれない。これは、独居老人(の行き…

●「攻殻」の笑い男は、天才的なハッカーであるがゆえに、いくらでも書き換え可能な電子的な情報に価値を見出せずに紙メディアにこだわっていて、最後は巨大な図書館のようなところの管理をしているみたいな感じになるのだけど、今ではもう、ブロックチェーン…

●ひさびさに「攻殻機動隊 S A C」の「笑い男」事件の編集版(200分、は間違いで160分)を観る。そして数日前に新しいシリーズ(「ARISE」「PYROPHORIC CULT」「新劇場版」)を通して観た。改めて、「笑い男」すごく良く出来てるなあ、と思った。「ARISE」も「新…

●いろいろ、もう一度観ておこうと思ってICCに行った。忘れないうちにと思って、津田道子作品の物の配置のメモを書いた。記憶で書いたから間違ってるかもしれない。 Cはカメラ、Pはプロジェクター、Fはフレームのみ、Mは鏡、Sはスクリーン、HSは半透明スクリ…

●ドミューン、面白かった。紹介されていた菅野創+やんツーの作品が気にとても気になった。でもYCAMまでは観に行けないかなあ。 《本作は、電話やカラーコーン、石膏像、車、植物など大小さまざまなオブジェクトで構成されるインスタレーション作品です。空…

●選挙があるたびに、投票率が上がれば、特に若者の投票率が上がれば何かが変わる、みたいなことを言う人が出てくるけど、でも、現在の「選挙」という制度について疑問を呈する人はあまりいない。「選挙」なんていう粗い制度で、重要なことを決めてしまってい…

●谷口暁彦さんから教えてもらった「Recursive Function Space」(小鷹研理・森光洋)がすごい。なんだこれ、なんだこれ、なんだこれ、というしかないすごさ。 http://lab.kenrikodaka.com/work/2017_RFS/index.html 十九世紀から二十世紀初頭の前衛芸術が追究…

●『世界史の構造』(柄谷行人)の第一部の最後のところではフロイトの『トーテムとタブー』が引用され、部族社会では《原父を、たえずあらかじめ殺しているのだ》と書かれている。まぎらわしい書き方だと思うけど、これはつまり「原父」が社会に決して発生しな…

●今頃という感じだけど『世界史の構造』(柄谷行人)読み始めた。おもしろい。たとえば、互酬という原理を交換様式のドミナントとする前国家的な氏族社会について、次のようなことが書かれる。これは、中枢(国家)が出現する/しない条件について書かれていると…

●二月に撮った写真。二月もまた、あまり写真を撮れなかった。

●多くの場合、「責任を負う」というリスクを回避するために、いろいろ面倒な手続きが必要となり、さまざまな場面で柔軟性がうしなわれてゆく。責任という概念をもっと軽くみることができれば、人はもっと柔軟になれるのではないか。責任という概念に頼らなく…