2014-01-01から1年間の記事一覧

●10月に撮った写真、その一。でも、10月分は「その一」だけです。

●「ユリイカ」に載っている西川アサキの「四季」シリーズについてのテキストは無茶苦茶難しいけど面白い(「超越者としての真賀田四季」と「僕=人類」の位置)。これはある意味で郡司ペギオ幸夫批判になってもいて、つまり郡司型の中枢モデル(意識=時間の起…

●お知らせ。10月31日の、東京新聞夕刊に、ギャラリーαMでやっている小林耕平「透・明・人・間」のレビューが掲載されます。 ●井土ヶ谷のblanClassで、「えをかくこと#6 道具について考える」。 これはすごく面白かった。いいイベントだったのではないかと思…

●30日にブランクラスでイベントに出ます。「道具について考える」 http://ca-mp.blogspot.jp/2014/10/ewkkkt6.html 今は使っていないけど、以前ぼくは木の枝を筆のように使って絵を描いていた。70センチくらいの枝で、たんに、割り箸ペンのように先端を使う…

●用事があって出かけた。電車のなかでウトウトしていたら、子供の叫ぶ「トーカイドー!」という奇声で目が覚めた。向かいの席に座る4、5歳くらいの男の子が、電車とすれ違うたびに「トーカイドー!」と声をあげている。あー、寝かせてくれないかなあとうんざり…

●『朝露通信』(保坂和志)を読み始める。まだほんの読み始め。今までの保坂さんの小説のなかで、一番「直接的にくる」感じというか、書かれていることを読み取ろうとするより先に、こちらの記憶がかき回される感じがあって、数行読んだら本を置いて、全然別の…

●お知らせ。10月27日に発売される「ユリイカ」11月号(特集・森博嗣)に、「スカイ・クロラ」シリーズについてのテキスト(不死と死の間の「個」と「性」)が掲載されます。 http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702794 実は、「スカイ・クロラ」シリー…

●確かネットの動画で観たと思うのだけど、川上量生が言っていたことで(記憶で書くので正確ではないかもしれないけど)、「パソコン」と「ブログ」の組み合わせと、「スマホ」と「SNS」の組み合わせで何が違うのかと言えば、前者が「オタクのオモチャ」である…

●ぼくは観逃してしまったので人から聞いた話だけど、「サイエンスゼロ」で、ロボットの身体制御に関する画期的なアルゴリズムが開発されたという話題をやっていたらしい。人は、例えば右腕を挙げようとする時、それにあわせて体の軸をやや左に倒したり、左足…

●ブリヂストン美術館のデ・クーニング展。浪人時代(もう30年近く前になるのか!)のぼくにとっては、ゴーキーとデ・クーニングとポロックが神だったのだけど(セザンヌとマティスに目覚めたのは大学に入ってから)、だからこそ逆に、今観てもどうなのかという今…

●人前で話をするのは難しい。多少なりともややこしい話をするときは、最初に全体の見通しをざっと示しておくとかしないと、この話が一体どこに向かっているのか分からなくて、聞いている方は混乱してしまうのかもしれない。あと、文章を書くときは、書き始め…

●15日の日記に書いた講義が明日あるので、今日は、「AURA」と「中二病でも恋がしたい」を観直して、中二病的な「世界の重ね描き」の物語について考えていた。 ここで言う中二病的な物語とは、(1)世界の設定は、我々が普通に現実と呼んでいるこの世界と基本的…

●Aさんが自分の持ち物を場所aに隠して立ち去る。それを見ていたBさんが、Aさんの持ち物を場所aから場所bに移動させてしまう。戻ってきたAさんが自分の持ち物を探す時、場所a、場所bのどちらを探すでしょうか…。心の理論の「誤信念課題」というやつ。 Aさんは…

●朝まで仕事をしていたので、どうしても起きられず、ギャラリーαMの小林耕平・山形育弘デモンストレーションを観に行きそびれてしまった。一応、間に合う時間に目が覚めはしたのだけど、強い眠気に勝てず、布団から出ることが出来なくて、また寝てしまった。…

●昨日の「笑い男」の話に少し付け加えるとすれば、この物語で問題になっているのは以下の三つのことだと考えられる。 (1)動機の感染性(なぜ、他の「悪」ではなく「電脳硬化症問題」が問題となるのかは問われない、たまたま出会った他人の動機が感染するだけ)…

●お知らせ。電子書籍『フィクションの音域 現代小説の考察』の宣伝ウェブサイトに、青木淳悟『男一代之改革』の書評、「結節点と通路・幽霊的志向性」をアップしました。「立ち読み」というコーナーです。初出は「すばる」2014年10月号、このテキストは本に…

●下手をするとデザイナーという職種があと1、2年くらいの内に成立しなくなってしまうのではないか、というような話を聞いた。これまで、機械化によって失われるのは工場労働のような仕事だと思われていたけど、それが、高い専門性や創造性を要する職種にまで…

●クローズドな場なので何時何処でとは言えないけど、来週、「フィクションに描かれる『向こう側の世界』が 技術の発達によってどう変化したか〜80年代から現在までのアニメから〜」というテーマで話をする予定なので、いろいろ考えている。 「向こう側の世界…

●気になった深夜アニメ。 ●『サイコパス』第二期の一話。これはかなりよく出来ていると思った。お話も面白いし、面白いお話を一方で見せつつ、同時に、二期で登場するキャラクターたちの関係性と、今後、予想される展開の方向性を手際よく示している。シリー…

●「落葉」の展示が今日までだということなので、台風を気にしながら国立近代美術館まで菱田春草展に行った。二時間かけて竹橋まで行き、菱田展だけ観て(常設展をのぞく時間もなく)、どこにも寄らずにまた二時間かけて帰った。 (いつも思うことだけど、帰って…

●『基礎情報学』(西垣通)では、(狭義の)「情報」はヒトの心のなかにのみあるということになっている。ここでの「ヒト」の捉え方がとても面白いのでちょっとまとめておく(ぼくの興味の方向に即して形をかえてあるので、必ずしも書かれていることの正確なまと…

●ギャラリーαМで小林耕平展。ギャラリーへ向かう階段を下っていると下からがやがや騒がしく声がきこえてくるので、もうトークがはじまっているのだろうか、時間を間違えたかもしれないと思ったのだが、そうではなかった。こんなに落ち着かない展覧会場はない…

●どうでもいい話。いつも気になるのだが、割とよく使われていると思うのだけど「賞を獲る」という日本語は適当なのだろうか。 自分から応募するコンペみたいのは別として、例えばノーベル賞というのは、自分から「わたしを候補にしてください」と手を挙げる…

●深夜アニメ。『甘城ブリリアントパーク』『異能バトルは日常系のなかで』『トリニティセブン』『大図書館の羊飼い』『寄生獣 セイの格率』、それぞれの第一話を観たが、期待できそうなのは「寄生獣」くらい。でも「寄生獣」は有名な作品なのである程度は面…

●『ニシノユキヒコの恋と冒険』(井口奈己)をDVDで観た。 最初の三十分はすばらしかった。これは傑作なのではないかと鳥肌をたてつつ観ていた。中村ゆりかの家の描写がすばらしい。中村ゆりかが学校から帰ってきて、玄関の鍵を開け、台所で味噌汁を温めて、で…

●「日経サイエンス」11月号に、この「三次元の宇宙」は、四次元宇宙に出来たブラックホールの「事象の地平面」なのかもしれないという説が載っていた。メモしておく。 《すべての空間と時間、そして物質はビッグバンによって特異点と呼ばれる密度無限大の点…

●基本的にアニメ以外はテレビを観ないし、ひきこもって原稿を書いていたので台風のことを知らなかった。昨晩から夜中にかけて、外では雨がやけに強く降ってるなと思いながらキーボードを叩いていたのだが、台風が直撃していたようだ。夕方になって一息ついて…

●新アニメ。『デンキ街の本屋さん』『失われた未来を求めて』『天体のメソッド』と観てきてなんかイマイチだなあと思っているところに『繰繰れ!コックリさん』が来て、おーっ、となった。『繰繰れ!コックリさん』には期待したい。

●ちょっと必要があってリンチの『ロスト・ハイウェイ』を久々に観たのだが、とても面白かった。難解な作品と言われているけど、構造はかなりシンプルだと思う。これをオーソドックスなホラー映画としてつくるとすると、おそらく80分くらいの映画になる。 『…

●『恋の渦』(大根仁)は、登場人物の誰一人として好きにはなれず、その上、観れば観るほどどんどん不快になってゆくにもかかわらず、目を逸らすことが出来ずに最後まで観てしまうという稀有の体験だったので、今更ながら映画版『モテキ』(大根仁)をDVDで観て…