2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

●初台のICCで「オープンスペース2016」、京橋の南天子画廊で岡崎乾二郎展、銀座のメゾンエルメスで「奥村雄樹による高橋尚愛」展。行き帰りの電車で、『奥村雄樹---ジュン・ヤン』(星野太)と『モノたちの宇宙』(スティーヴン・シャピロ)の序章と第四章を読ん…

●ツイッタ―の岩田慶治botが面白くて読みふけってしまった。 https://twitter.com/iwatakeiji_bot 《余白が大事なのですね。ある意味で絵以上に大事だ。余白というのは裏ということになりますね。裏が表を支えているわけですから。支えているもののほうが、支…

●高校の時、頭が禿げて、四角くてごつい岩のような顔をした男性教師がいた。五十歳ちょっと手前だけど年齢より老けて見える。顔は怖いけど、軽口や冗談の多い、どちらかというとくだけた授業をする人だった。でもそれは、地としてそういう人だというより、高…

●アトリエから(4)。 ●そして、あひるの家

●絵を描いていたら練り消しゴムのなかから昔住んでいたアパートの鍵が出てきて驚く、という、夢を意味ありげに解釈したがる人なら何かしらの大げさな意味をきっと付与するじゃないかと思うような夢を見た。直後に練り消しは油粘土に変わって、ぼくは鍵にこび…

●アトリエから(3)。

●noteで、福永信『星座から見た地球』論「マイナス1、プラス1 『星座から見た地球』と『あっぷあっぷ』のなかを動いているもの」(3)を公開しています。 https://note.mu/furuyatoshihiro ●アトリエから(2)

●アトリエから。

●お知らせ。けいそうビブリオフィルでの連載「虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察」の第四回「冥界としてのインターネット 「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」と「serial experiments lain」」(1)を公開しています。 http://keisobiblio.com/2016/0…

●『明日、機械がヒトになる』(海猫沢めろん)を読んでいたら、けっこうヤバいことが書いてあった。「人工神経接続」ってかなりヤバい。以下、西村幸男という、MBI(ブレイン・マシン・インターフェイス)の研究者へのインタビューの部分から引用(p225〜p226)。 …

●『EMOTION 伝説の午後・いつか見たドラキュラ』(大林宣彦)をYouTubeで観た。これはよかった。 https://www.youtube.com/watch?v=Y5XlIGmwx14&t=1791s この時点で大林宣彦の世界は既に完成しているようにみえる。この作品は1966年につくられたのか。ここから…

●そごう美術館で国吉康雄展をやっているなんて知らなかった。そごう美術館は、横浜の予備校に通っていた浪人時代に、マティス展とかあって観に行って、それ以外でも何度かは観に行った記憶がある(八十年代のことだ!)けど、それ以来行っていない。というか、…

●近所に二軒、レンタルDVDの店がある。ツタヤと非ツタヤだ。ツタヤの方がずっと面積も広いし、品揃えも多い。しかも、非ツタヤもまたツタヤ同様、最近コミックのレンタルをはじめたので、DVDの置き場がさらに圧迫されている。しかし、この非ツタヤの決して豊…

●下の写真は、子供の頃いつも遊んでいた近所の川原で、いつもこの時期になると思うのだが、雑草の生命力がすごすぎる。かなり野性的な感じだけど、これでも、それなりに住宅が密集しているところに流れている川だ。 (雑草が遠くまで広がっているのは、二本の…

●「Catalyst」の興味深い記事。「アメリカで5年間無職でも現金支給の実験 人びとの欲求は満たされるか?」。《アメリカ・カリフォルニア州拠点のベンチャーキャピタル「Y Combinator」が、同州のオークランドで「ベーシックインカム」の試験的な調査を開始す…

●『光陰的故事』というオムニバス映画の、エドワード・ヤンが監督した『指望』というパート(これがエドワード・ヤンのデビュー作)をDVDで観たのだけど、母、姉、妹という女ばかりの一家に大学生の男性が下宿するようになって、その大学生に妹の方がときめい…

●『秒速5センチメートル』(新海誠)を観た。作家としての新海誠のエッセンスを純粋に抽出するときっとこういう作品になるのだろうなあと感じた。 『ほしのこえ』でもこの作品でも、二人の距離が絶対的に広がる(分離が決定的になる)瞬間に、同時に、絶対的なシ…

●noteで、福永信『星座から見た地球』論「マイナス1、プラス1 『星座から見た地球』と『あっぷあっぷ』のなかを動いているもの(1)」を公開しています。このテキストの初出は「新潮」2012年5月号です。 https://note.mu/furuyatoshihiro ●一昨日書いたこ…

●DVDで『恐怖分子』を観た。これを観たのは何年ぶりだろう。去年、デジタルリマスター版が上映されたのは知っていたし、少し前からツタヤに置いてあるのも知っていた。実際、何回か借りたこともあったのだけど、なかなか手が出なくて観ないまま返したりして…

●ふと思ったのだが、『ハーモニー』で生じる、意識をもたないはずのミァハにおける意識(感情)の獲得という出来事と、『涼宮ハルヒの消失』で生じる、感情をもたないはずの長門有希における感情の発生という出来事は似ている。本来ならば意識(感情)をもたない…

●noteで「鼻血を垂らす幽霊・現在と想起の抗争 ポン・ジュノ『母なる証明』論(3)」と「半立体的ドローイング(紙を破くことによる) 2016年」を公開しています。『母なる証明』論はこれで完結です。 https://note.mu/furuyatoshihiro ●『フィクションとは何か…

●半立体的ドローイング(紙を破くことによる)。

●お知らせ。8月6日から19日まで、新宿K's cinemaでレイトショー公開される映画『ヴィレッジ・オン・ザ・ヴィレッジ』(黒川幸則)のチラシにコメントを書いています。 このチラシはデザインがとてもよくて、この映画はまさにこうだという「感じ」を一枚のビジ…

●珍しくテレビをつけっぱなしにして作業していたら、何かの番組で、「アナ雪」の有名な曲「レット・イット・ゴー」が、人気の結婚ソング(結婚式で歌われる歌?)として紹介されているのが聞こえてきて、驚いて画面を振り返った。細かいことは忘れたけど、この…

●スイスでベーシックインカムがリジェクトされたというニュースをみて、かなりがっかりしている。下にリンクした記事の「バラマキ政策に「ノー」」という見出しからして悪意を感じるし、出口調査によれば有権者の78%もが反対したということにもショックを受…

●アニメ版『ハーモニー』をDVDで観た。アニメとしてはあまりいい出来ではないと思った。特に最初の三十分の、思わせぶりな回想シーンばかりの展開は退屈だし、なによりミァハが、ちっちゃい人間関係のなかで他人の心を支配しようとする衒学的なちっちゃいカ…

●八丁堀のミルクイーストで「Self-Reference Reflexology」、その後、渋谷のアップリンクで「サロメの娘 アナザサイド(in progress)」(七里圭)。「サロメの娘」は上映後にトークがあったけど、電車の時間が微妙なので(途中退出が難しいような奥の席に座って…

●noteに、「鼻血を垂らす幽霊・現在と想起の抗争 ポン・ジュノ『母なる証明』論(1)」を公開しています。初出は「ユリイカ」2010年5月号(特集・ポン・ジュノ)です。 https://note.mu/furuyatoshihiro ●人類学の新しい動向は気になっていて、ストラザーンの本…

●お知らせ。明日、3日付けの東京新聞夕刊に、熊谷守一美術館の31周年展についての美術評が掲載される予定です。 熊谷守一美術館は毎年この時期に○○周年展をやるので、特別感はあまりなく、何を置いても今観るべきということでもないのですが、三階にあるいつ…

●お知らせ。けいそうビブリオフィルに、「虚構世界はなぜ必要か? SFアニメ「超」考察」の連載第三回「ネットもスマホもなかった時代から遠く離れて」が公開されています。インターネット以前と以後とで物語において「夢/現実」という対比構造、あるいは「夢…